君は生け贄になる。そう言われたら全力で逃げたくなるじゃないですか。
マトン。そう言われたら羊肉だと思うじゃないですか。
ヒロイン? 妖艶美女かしら。それとも儚げなお嬢さん?
そんな常識(?)は、一瞬にして覆されます!
とにかく、意外性と笑いに溢れる作品です。ブラックユーモアを感じさせる語り口と相まって、これはもう、唯一無二の作風ではないでしょうか⁉︎
作者様の頭の中を覗いてみたい!!
こちらの作品、なんといっても、個性豊かすぎるキャラクターたちの軽快なやり取りが心地よいです。
また、地の文も含めて親しみやすくテンポがよくて、すらすらと読めるのも、魅力ですね。
血腥くなっても不思議ではないシーンもあるのですが、キャラクターたちは常に(ちょっとブラックだけど)ほのぼのとした空気を醸し出しています。
そのおかげで、素晴らしい具合に凄惨さが中和されているのです!
この世界観の中毒性は凄まじい。
一度ハマったら抜け出せませんよ!
ぜひあなたも、この世界の虜になってください!
題名にある通り、この世界の礎となるために招かれた日本人のタロウ。結界を守るため、新たな礎となる過酷かと思われた任務を、「薔薇色のニート生活が送れる!」と喜んで引き受けちゃう、なんともノリが軽くて楽しい男!そんな彼もとっても魅力的な主人公なのですが。
私は誰よりもまず、2人目の主人公のヴァンさんを推しております!!
彼の語りにより、この物語は進んでいきます。その口調がとっても柔らかくて本当に優しい!惚れてしまう!
そして吸血鬼と人間とのハーフである彼、戦闘もめちゃくちゃ強い!そして頭が良いので頭脳戦もお手のもの!惚れてしまう!
さらにはお料理が大得意で、みんな彼のご飯にメロメロ!かっこよすぎでしょ!
その体を張って、仲間達を庇いながら戦う姿に涙してしまいます。
とにかく、彼のイケメンぶりをご覧になってください!ぜひとも!!
もちろん、他のキャラクターたちもみんな可愛くて魅力的な子ばかり。敵キャラまでも愛おしく思えてくるので、作者さんの優しさが溢れている世界観にハマってしまうこと間違いなしです!
軽快なテンポの会話文が散りばめられていながらも、誰が喋っているかすぐわかるキャラクターの書き分けができているのがさすが!サクサク読めてしまうのに、ちゃんと毎話でくすりと笑わせてくれるシーン満載なので飽きることがありません!
彼らの楽しい冒険に飛び込んでみませんか?
結界の礎となった人族の勇者ファネル。彼の命が尽きれば結界は崩れ、世界は終焉を迎える。
新たな「生け贄」として日本から連れてこられたタロウが、勇者ファネルの屋敷を目指して仲間たちと旅をするお話なのですが、この旅路がとにかく楽しい!
日本準拠の言葉や風習から、ちょこっとだけハズしてくる異世界常識の数々に、あなたの胸に秘められたツッコミ魂も開花すること請け合い。
この旅路の先導役となるヴァンさんが、道中で何度もお料理をするシーンがあるのですが、これが何とも美味しそうで、異世界グルメ小説の側面も持ちます。
タロウは異世界を救うキーパーソンとして選ばれた特別な存在なのですが、読み進めるほどに、際立った強さや知恵や立場より、いつも前向きで明るく素直でいることの大切さが胸にしみわたってきます。
彼らの旅路の果てにあるものを、ぜひあなたの目で見届けて下さい。
そして、ヒツジの魔物が「マヨウ」なら、ワニの魔物は「マワニ」じゃね? と思った人も、本編へGOです!
大好きな物語が完結してしまい、ちょっと放心状態ですが。
この物語は、七十年前、昏き世界の神と戦ったかつての五人の英傑たちが、核を破壊されてしまった自分達の世界の崩壊を防ぐべく、自らの身体を礎にして「わずか四分の一」の領域をなんとか死守した――という大前提からはじまります。
そう。英傑たち自らが世界のための生贄となって、なんとか守った領土が舞台。
そしてここからが大問題。
英傑たちの種族は万別。そのうちの勇者は人族。
そう、寿命がある!!
寿命が切れたら結界が崩壊して、辛うじて護れた四分の一も失われてしまう!
これをなんとかすべく、勇者の後継者としての人族を用意しなくてはならない。
という理由で異世界に召喚されてしまったのが、現代日本でダラダラ快適引きこもりニート生活を満喫していたーータロウなのです。
タロウが次の礎になるためには、五人の英傑たちの承認が必要。
そして厄介なことに、この五人の英傑たちは礎のある「場所」からは動けない。
というわけで、召喚されたタロウを全五英傑のところへ安全にガイドする者が必要となる。
このガイド役に抜擢されたのが、結界を作り結界のセンターにいる真祖の吸血鬼ブラムーーの息子でダンピールのヴァンさんなのです。
ヴァンさんとタロウの愉快な道中で、彼らは様々な仲間たち(誰それの血縁だったり弟子だったり)と出会います。そしてまさかの恋の花があちこちで咲き乱れて何それハッピーすぎん? というすばらしい旅路となるわけですが、
当然のんきな旅で終わるはずもありません。
手に汗握り、そんな辛い展開ないよ……となる戦いも随所にちりばめられているのです。
エンタメ異世界ライフで見たい読みたいこれ楽しいが端から端までてんこ盛り!
誰と誰が大人の階段を上っていくのか、どうぞお確かめくださいませ。
ニートが異世界に転移して、世界を支える生贄にされる。
これはそんなお話です。しかし、ほとんどの方がパッと思いつくような雰囲気とはかけ離れています。
主人公は転移した本人ではなく、その旅を引率することになった半吸血鬼(ダンピール)の青年(80代)。温厚で善良な彼「ヴァン」の一人称で物語は進みます。
転移者のタロウは明るく天真爛漫な25歳。生け贄になれば思う存分に引き籠もれると喜ぶ、ポジティブなニート。
マサンヨウ(魔山羊)のプックルやマロウ(魔狼)のロボ、竜族のロップスらと、旅をします。
そして、ここからがこの作品のオススメポイント。
激しいバトル展開もありますが、このヴァンの一人称が妙に穏やかなもので、緊張感はあるのに血生臭さや凄惨さが無い。
個人的におとぎ話とラノベの中間にあるような雰囲気が素晴らしいんですよね。
癒されます。
そして個人的に思うのは、圧倒的にロボが可愛いのでロボを愛でて下さい!(豹変)
ロボットではないです。狼です。狼の獣人とかではなく、メスの狼がヒロインという作品がかつてあったでしょうか。寡聞にして知りません。
チョー可愛いロボのために、ぜひ御一読下さい。少なくともロボが出てくるまで読んで下さいね!
『我が子ヴァンへ
そろそろ勇者ファネルの寿命がやばい。だから代わりに異世界から生贄攫ってきた』
父親にして英雄ブラムから、生贄こと京野太郎(タロウ)とセットでそんなメモを託されたヴァン(しかも本人と一緒に読んでしまう)。
「俺、生け贄にされて死ぬんすか?」
震えるタロウに、そんなことないよと言ってやりたいヴァンだったが、このままだとこの世界が崩壊してしまう。
だが懇切丁寧にこの世界の仕組みと結界についての説明すると、タロウは喜ぶ。
「結界の維持のために引きこもっていればいいんすね!? 良いやん良いやん! 生け贄どんとこい!」
彼は六畳の1Kに引きこもってた系ニートだった。
だが問題がある。この世界は魔法が使えるが、日本人であるタロウは魔法なんて使えなかった。
というのも、色々(アイアンクロー食らったりチョップ食らったり)あって魔力が枯渇してしまったのである。タロウはこれから、その魔力を満たす方法を探すことに。
ヴァンの導きもあって、少しずつ生きていく術を身につけながら、この世界を守る五英雄に会いにいくのであった。
「これめちゃくちゃ美味いっす! 美味いっすよヴァンさん! 天才かも! いやこれは天才っすわ! ウマー!」
料理上手なヴァンを、全力で称える素直なタロウ。
『タロウ、プックルノ、子供』
タロウの足となり母親役になるプックル。
『それがし、ヴァン殿のお嫁さんに立候補したでござる!』
そしてヴァンに助けられ恋に落ちたレイロウのロボ。
ファネルの寿命はあと一年。果たしてタロウは、立派に生贄になれるのか?
キャッチコピー「かつてこれほど前向きに生け贄になろうとする人がいたでしょうか」に惹かれて拝読し始めました。
世界を守るための結界を張っていた五英雄、その内の一人【人族の勇者ファネル】の寿命が尽きかけている。その代わりに連れてこられたのは、日本人の京野太郎!
何という事でしょう。太郎は右も左も分からない異世界を守るための、生贄として突然連れて来られてしまったのです。結界の礎になれば、結界を維持できる範囲から出られなくなってしまう。なんてこった、太郎の運命や如何に!?
でも、ご安心ください。この京野太郎はプロのニート!
衣住職が保障されていて、死ぬまでゴロゴロできる環境なんて願ったり叶ったり。
そう、太郎にとって生贄とは、バラ色のニート生活だったのです! こうして太郎は、結界の礎になるべく魔法の特訓を始める事になりました。
そして、この太郎の師匠的存在が主人公のヴァン。五英雄の一人、真祖の吸血鬼ブラムの息子です。
苦労人気質でみんなの保護者、生真面目なヴァンとお気楽な太郎のやり取りは、とても面白いです。
この設定がもう面白いのですが、物語が進むとパーティーメンバーは増えていき、予想外なヒロインも登場します。
ほのぼのだけでなく、シリアスなバトルシーンも展開されるので、ますます目が放せません!
ぜひ、読んでみてください!
かつて世界を救った英雄のうちの一人、勇者ファネルの寿命が尽きかけている。
世界を守る結界を維持するためには、異世界から誰かを召喚するしかない――。
そうして召喚されたのが、日本でニート生活を送っていた、タロウでした。
結界の維持のためには、指定された屋敷の中で過ごさなくてはならず、好きなところへ出歩けなくなるのですが、衣食住の保証付き公認引きこもり生活ができると聞いて、タロウは大喜び!
けど、主人公ヴァンさんは、すすんで生け贄になりたがるタロウのことがさっぱり理解できない様子(まあそりゃそうですよね笑)
素直で明るいタロウの人柄と、真面目で親切なヴァンの、ちょっと不思議な異文化交流は、読んでいてほっこり癒やされます。
ハマハマ様の作品らしく、軽快なテンポで、明るくのびやかな雰囲気。ですが締めるところはきっちり締めてくる、本当に面白い作品です!
話数が多いように思えますが、気づいたらあっという間に読み進めていることでしょう♪
なお、レビュワーの推しはプックルというモフモフ山羊さんです。
もちろん主人公ヴァンさんも、強くて優しくて格好いい♪
とてもおすすめの作品です!
ニートのタロウが異世界へと連れ去られて世界の崩壊を食い止める人柱にされようとしています。
元々日本で引きこもりニートをしていただけあり、人柱になることにはためらいがありません。その変わりとして世界の崩壊を食い止める結界を張るのに必要な魔力がまったくないのでした。
そこで案内役としてダンピールのヴァンがタロウを率いて旅を始めます。
徐々に旅の仲間が増えていきますが、世界を崩壊させようとする者たちも現れました!
果たして、ヴァンとタロウは世界の崩壊を食い止める力を手に入れるのでしょうか。
物語がテンポよく進むため、今から読み始めても楽しく面白く読めて連載に追いつけると思います。
ぜひ、ご一読くださいませ!
五英雄の結界によって保たれている世界。
しかし70年の時が経ち、英雄の一人に寿命が迫っていた。
残りの英雄が代わりの人物として地球から一人のニートを召喚した!
ニートは無事、役目を果たせるのか!?
まず召喚されたニートのタロウ氏が素直な人柄で好感が持てます!
主人公はタロウではなく異世界人のほう。五英雄の息子で、タロウをサポートする人物なのですが、彼も普通にいい人。
作者様らしいほのぼのとした空気感の中、物語は笑いを交えて楽しく進行します。
でも召喚されたタロウ、召喚時に最強スキルを授かった、みたいなことは一切なく、
現在の8話でもまだ、自分の魔力を感じられないという状態。
ここから英雄の代わりに結界を張れるようになるのか!?
タロウの成長をのんびり見守りましょう!