「えっ生贄!?」大丈夫、ほのぼのファンタジーですよ
- ★★★ Excellent!!!
キャッチコピー「かつてこれほど前向きに生け贄になろうとする人がいたでしょうか」に惹かれて拝読し始めました。
世界を守るための結界を張っていた五英雄、その内の一人【人族の勇者ファネル】の寿命が尽きかけている。その代わりに連れてこられたのは、日本人の京野太郎!
何という事でしょう。太郎は右も左も分からない異世界を守るための、生贄として突然連れて来られてしまったのです。結界の礎になれば、結界を維持できる範囲から出られなくなってしまう。なんてこった、太郎の運命や如何に!?
でも、ご安心ください。この京野太郎はプロのニート!
衣住職が保障されていて、死ぬまでゴロゴロできる環境なんて願ったり叶ったり。
そう、太郎にとって生贄とは、バラ色のニート生活だったのです! こうして太郎は、結界の礎になるべく魔法の特訓を始める事になりました。
そして、この太郎の師匠的存在が主人公のヴァン。五英雄の一人、真祖の吸血鬼ブラムの息子です。
苦労人気質でみんなの保護者、生真面目なヴァンとお気楽な太郎のやり取りは、とても面白いです。
この設定がもう面白いのですが、物語が進むとパーティーメンバーは増えていき、予想外なヒロインも登場します。
ほのぼのだけでなく、シリアスなバトルシーンも展開されるので、ますます目が放せません!
ぜひ、読んでみてください!