八百年の因縁に挑む二人の刑事。しかし

鎌倉で起きた家事と、その現場から見つかった三体の焼死体。しかしこれは、長らく続く闇の歴史の、ほんの一端にすぎなかった。

というのも、この死体が見つかった九暁家。実は呪術を主とする巫女の家柄で、裏では呪いなどという怪しげな行為や、法律に引っかかりそうなことも見え隠れ。
しかし有力者との繋がりもあり、警察でもなかなか触れられないという、非常にグレーゾーンな存在となっていたのです。

そんな中、タブーを破ってこの九暁家の謎を暴こうとする者たちがいました。
一人は、鎌倉警察署の刑事、加瀬。そしてもう一人は、はずれキャリアと言われている変わり者の警視、三賀。
加瀬が三賀に呼ばれたことで二人の縁と捜査が始まるのですが、実はこの二人、ただ警察の役目として謎を追うわけではないのです。
それぞれの過去に九暁家との浅からぬ因縁があり、それに決着をつけるため、今回の事件はもちろん、九暁家そのものの謎に迫るという、バディもの。
…………と、思ってました。途中までは。

いえ。今まで書いたことも決して嘘ではないのです。しかし途中で、予想を大きく裏切る事態が。
それは何だと気になるところかもしれませんが、それをここで書居て読ませるよりも、本文を見た方が絶対いいので書きません。
いったい何が起きるのか。そして、事件と昔から続く因縁に、どんな形で決着がつくのか。
意外な展開の向こうに待っているものは、ぜひ皆さんの目でお確かめください。

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