第11話
フェルゴヴェールさんに教えて貰った事を箇条書きにすればこんな感じね。
「日本・・・地球では魔法という言葉はあっても実際に使える人なんて存在しないわ。地球人・・・アーズガルド風に言えば異世界人でいいのかしら?何で魔法が使えるようになるの?」
「理由は分からぬが・・・異世界から召喚された女は我等よりも膨大な魔力を有しているし、何より強力な魔法を使えるのだ」
(そういえば私は火や水だけではなく再生とか浄化魔法が使えるチートなのよね?星のエネルギー?星の生命とでも言えばいいのかしら?それが異世界から召喚した女性に流れ込んでいるから異世界人は聖女と呼ばれる存在になる?赤い瘴気が発生するのは異世界人の召喚が原因。それで聖女が瘴気を浄化する魔法を使う事で星のエネルギー?星の生命?がアーズガルドという世界に還元する。だからアーズガルドは滅びずに済んでいるという事でいいのかしら?)
「つまり・・・私とタレントのそっくりさんは戦う道具として偉そうなおっさん達・・・ではなくミドガルズ王国の国王達によって召喚されたと?」
「タレントが何なのか分からぬがそう言う事だ。夏希殿、追い出されて良かったな」
本当!
最初はニ十歳を超えているというだけで聖女召喚に巻き込まれた私を追い出すなんて酷い仕打ちだと思ったけど、今となっては感謝だわ!
私が旅をしている間は季節外れの雪が降るだの、地震とか水が涸れるとかがなかったけど・・・・・・他の国では聖女召喚の影響が出ていたのかも知れないわね。
私というかミドガルズ王国の下らない誇大妄想のせいでアーズガルドという世界の住人達の事を思えば気の毒だけど・・・・・・だからといってそれとこれは別!
絶対に日本に戻ってみせるわ!!!
※霊の色で一番ヤバいのが赤、その次にヤバいのが黒だと某オカルト関係の番組で言っていたので、赤い瘴気の性質が悪いのはそれを元にしています。
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