二十代というだけで追放された召喚聖女は魔国でスローライフを送るつもりでした・・・
白雪の雫
第1話
風よ
雲よ
心あらば教えてくれ
「夏希が私と同じ存在になれば・・・」
艶と熱の籠った声で囁いた男が女の耳元で囁きながら壊れ物を扱うかのように優しく触れる。
(フェルゴ、ヴェールさん・・・?)
「この世界で家族が出来れば夏希の心からは望郷の念が消え失せ・・・潤一君とやらの事を思わなくなるのだろうか・・・?」
(こ、これはヤバい!・・・・・・実は私って二十五なのに未だに処女だったりするのよね~。フェルゴヴェールさんにとってそれは非常に重いのでは?こうなると分かっていたら学生時代に色事に長けたおじさんと体験しておけば良かった~。でも私はオタだからな~。というより、どうやったら逃げられるかな~?)
いっその事・・・執事さんの一人と経験して、それからリリアンに男を落とす手管を教えて貰って・・・って違う!
潤一~
襲われる~!
ヘルプミー!
これぞ神が作り賜うた美形!と言ってもおかしくないイケメン大公にして魔王の兄であるフェルゴヴェールに押し倒された事で顔から血の気が引いてしまっている夏希はパニックに陥っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます