第2話







 某百貨店の化粧品売り場で働いている私こと山崎 夏希(25)は両親が筋金入りのオタクにして漫画家、両親の影響で自分もオタク(オタクである事を舐められない為に鍛えた結果、柔道・空手・剣道の有段者)である事を除けばどこにでもいる女性だ。


 但し、両親のみならず職場の先輩・同僚・後輩によると見た目は客観的に美人さんとか、漫画に出てくるヒロインを思わせるらしい。


 だからなのか分からないけど、趣味を同じくする腐女子仲間達からは『見た目詐欺』と言われているけどね。


「つ、疲れた・・・」


(明日は潤一とデートの約束があるから、家に帰ったらお風呂に入ってお肌のお手入れをして・・・)


 そんな私が仕事を終えての帰宅途中


(あれ?あの女の子は確かタレントの・・・何て言ったかしら?・・・・・・そうだ。相田 絵里衣だったかな?まさか本人って事はないよね?)


 TVを余り見ない私でも名前と顔だけは知っているタレントがこんな場所に居る訳ないと思っていた私が駅に向かって歩いていたその時、道に魔法陣のようなものが出現して光り出したの。


「「え?」」


 これはやばい!と訴えている本能に従って走り出したのだけど、吸引力が凄まじいのでしょうね。


 擦れ違った彼女と共に光を放っている魔法陣に吸い込まれたの。







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