概要
女はね、纏足(てんそく)しなければ愛されないのよ。
舞台は、架空の現代中国。
その国では、ほとんどすべての女性が纏足(てんそく)をしていた。
纏足とは、足を人工的に小さくして、魅力的に見せる方法だ。
紅玉は中学三年生だ。両親から纏足をすすめられているが、こわいのでやりたくない。学校では、唯一、胡仿蘭という子が、纏足していなかったが……。
中国の風習《纏足》とからめた、少女の自立ストーリーです。
いささかフェミニズム臭がしますが、ご興味のある方はどうぞ。
その国では、ほとんどすべての女性が纏足(てんそく)をしていた。
纏足とは、足を人工的に小さくして、魅力的に見せる方法だ。
紅玉は中学三年生だ。両親から纏足をすすめられているが、こわいのでやりたくない。学校では、唯一、胡仿蘭という子が、纏足していなかったが……。
中国の風習《纏足》とからめた、少女の自立ストーリーです。
いささかフェミニズム臭がしますが、ご興味のある方はどうぞ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!これは、生き方を問う物語
物語は、「纒足」という文化を中心に展開していく。
「良い物語は寓意性がある」というような記述をどこかで目にしたことがある。この物語も、纒足をさまざまな事柄に置き換えて読んでいくことが可能だ。我々は最初、作者が何を纏足に仮託しようとしているのか、探りながら読み進めるだろう。
しかし、いつしか我々は気付かされる。この物語は、特定の事柄に対する価値観を論点にした物語ではなく、人生そのものを問う物語なのだと。
読み進めるうち、いつしか物語は、作者自身が人生観、世界観を確立しようともがく様と重なり始める。
これは、単なるフェミニズムとか差別とかそういう次元を超えた、生き方を問う物語なのだと感じた。