概要
これは白兎と少年の友情物語である。
舞台は古代の王朝時代。国を治める大王が病に伏し、次期大王を決める争いが起こり、主人公、葛城玄理の友人、武内美夜部が命を落とす。物語はそこから始まる。
死んだ美夜部の霊魂が天に昇るのを引き止め、傷付いた美夜部の身体を霊力で治した玄理。その後、蘇生術が記された禁書を求めて旅に出た。
旅で出会った狐の妖、紅蘭と共に禁書を持つ徐福と出会い、美夜部の蘇生を試みるも、すでに死んでから時が経ち、美夜部は妖と化していた。それでも、その霊魂を美夜部の身体に戻す事ができ、玄理の願いは叶った。
しかし、葛城山へ戻った玄理に、敵の間の手が伸びる。宿敵、物部布都久留の陰謀により、葛城氏は滅亡の危機にさらされる。
先の大戦により、物部氏、葛城氏は共に多くの仲間を失っていたが、物部には禁書である『鬼術十篇』があった。これ
死んだ美夜部の霊魂が天に昇るのを引き止め、傷付いた美夜部の身体を霊力で治した玄理。その後、蘇生術が記された禁書を求めて旅に出た。
旅で出会った狐の妖、紅蘭と共に禁書を持つ徐福と出会い、美夜部の蘇生を試みるも、すでに死んでから時が経ち、美夜部は妖と化していた。それでも、その霊魂を美夜部の身体に戻す事ができ、玄理の願いは叶った。
しかし、葛城山へ戻った玄理に、敵の間の手が伸びる。宿敵、物部布都久留の陰謀により、葛城氏は滅亡の危機にさらされる。
先の大戦により、物部氏、葛城氏は共に多くの仲間を失っていたが、物部には禁書である『鬼術十篇』があった。これ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!個性的なキャラクターたちの丁寧に掘り下げられた関係性や心理
禁術を使ってでも親友を蘇生させたいと願う術者と、母親に会いたいと願う子狐、そして霊宝と狐の恋愛関係という3つの物語が絡み合う、ファンタジー設定の作品です。
術者と親友の深い友情が印象的に描かれています。戦で傷ついた親友の霊魂を美しい翡翠の珠に宿らせ、禁術の秘密を探して旅に出る術者の強い意思と行動力が感じられます。親友を白兎の姿にしたことで生まれるユーモアのある掛け合いが、重苦しくなりがちな設定に楽しさを添えているようです。真摯に親友と向き合う術者の姿勢が伝わってきます。
子狐の健気さと母親を思う純粋な心情も丁寧に描写されています。霊宝に捕らえられた母の救出を術者に頼む子狐の必死さが感じら…続きを読む