概要
この世は生きるに値するか。ぼんちゃんの危機をすくったのは雀のチュン太?
高校二年生の主人公「ぼんちゃん」は、その感じやすさゆえ、しだいに友人や社会との齟齬を感じ始める。この世は生きるに値するか、いっそ自分など消えてしまったほうが……。そんな煩悶のなか、徹夜バイト明けの授業中、午睡の夢の中で時空の旅をする。夢先案内人は、少年のころ拾って育てた雀のチュン太。ぼんちゃんを取り巻く登場人物が、歴史上の人物に姿を変え、ぼんちゃんに感動と気付きを与える。荒れ狂う歴史の波―――翻弄される人々―――しかし、その唇にはつねに歌と笑いがあった。
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