【KAC20241】ゆちか、さよならの三分前。

可愛いです。
読み終わった後、ヒロインの頭わしゃわしゃしたくなるくらいに可愛いです。

恋すること目が面倒くさくてへっぽこさんなのは世の常です。
恋心を自覚してからの仕草も思考も何だかリアル　きっとこんな乙女がどこかにいるのだと感じるのではないでしょうか

友人に恵まれて　友人に推されて

大好きな人がいまここに居ます。目の前に居ます。　三分間　踏み出せない乙女
王道の恋する乙女がここに居ますよぉ

読み終わった後「可愛い」とそんな言葉が漏れてしまうほどに、魅力的なヒロインでした。

昨今の綺麗すぎる系ヒロインとは一線を画する。
言葉が粗野だし。ラーメンを愛するし。友達とのつるみ方が、ワイルド。

でもそれが良い！　活き活きした感じが、リアルで。
もともと、個性的なキャラを描く（あえてこう表現したい）のですが、本当にうまい。

特筆したいのは、プロローグ、エピローグの3分の使い方。
ゆちかちゃんと一緒に悩んで、想いを馳せて、叶わぬ恋と思いながらも……。
その結末をぜひ確かめて欲しいのです。

一言で言えば
最高に可愛いゾ！！
ゆちかちゃん！

THE・青春！
青臭くて、泥臭くて、甘酸っぱい。

今しか出来ない今が、そこにはある。

若者よ。綺麗におさまるな！
走って、転んで、汗かいて、恥をかけ！
それはずっと背中を押してくれる力になる！

瑞々しさがあふれた恋愛小説です。
ヒロインの悠千花（ゆちか）は一見、女の子らしさとは無縁のやんちゃなギャル。
でもその心は恋する乙女なんですよね。
ヒロインの揺れる恋心がとってもリアルで、でもやっぱりかわいいです。

悠千花の恋の行方は！？
ハッピーエンドなのか、涙の初恋物語なのか、読んで確かめてみてください！

題名と合わせて。
心地良く。

余韻が残りました。