概要
「人間到る処青山あり」骨を埋める処は故郷に限らず、どこだっていいのだ。
主人公の青山海人は、小樽市祝津出身の若き漁師である。家業を担わせた父や故郷への反抗心を拗らせ、崖から滑落自殺を図ろうと一人、海を見つめていた。今まさに落ちようとしたその瞬間、小説家の桜井志春が現れる。青山の希死念慮を見越した桜井は、その命を金で買い、小説取材の案内役として誘った。そこから積丹半島を回る、三月中旬の冬、一泊二日の車旅が始まる。
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