概要
こんな世界、食い尽くされてしまえばいい
人間の脳に寄生して幸福を食い荒らす『幸福虫』が蔓延し、幸福を想起させる物が厳しく規制された世界。幸福誘発物の回収人であるネズミとその妹ネコは、幸福虫の危険から解放され、幸せが約束されるという保護区への移住を夢見て泥沼の生活に耐えていた。いっぽう、巷では極楽党なる組織が「幸福虫は不幸な人間の脳内で発生する」というデマを流し、不幸狩りと称して幸福度の低い人間を殺して回っていた。やがて彼らの魔の手はネズミたち兄妹にまで及び、二人は重大な決断を迫られることとなる。
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