常花の薬師～奇跡の花を探しにきたら、異国の地で寡黙な武士に愛されました～

結婚から逃れるため、自らの学びのために異国へとやってきた薬師の主人公。やりたいことがはっきりとして、それ以外は目に入らないといった様子で取り組む姿は憧れすら抱きます。そして、異国で会ったのは真面目が過ぎるほどの青年。生まれも育ちも違うはずの二人は、自分の仕事にひたむきなところが似ていて、違うところもお互いに理解し合おうとする姿は、読んでいてとてもときめいて応援したくなります。
ずっと自分の仕事に一直線だった二人が、ちょっとずつお互いに変化しあっていく姿がとても素敵です。これからも楽しみにしています。

江戸時代風異世界を西洋風の外国からやってきた女性の目で描くことで、説明臭くならないように段階を追って見せていく手法がとても参考になりました。
聡明で真面目なマグノリアに感情移入しやすく、丁寧に情緒を描かれているのでさくさく読めます。
続きもゆっくり拝読しますね！

結婚適齢期の主人公、マグノリア。
彼女は母親の「結婚しろ」圧から逃れ、恒和国という江戸時代の日本風の国へ薬師として訪れます。
そんな彼女には結婚から逃れるため以外にも、恒和国に来た目的があって……

マグノリアはランドルフ侯爵の命で、百合に似た貴重な花『奇跡の花』を探しています。
その『奇跡の花』を探す過程で、彼女はイケメンだけど寡黙な武士の藤倉と交流を深めていきます。藤倉の協力を得て奇跡の花について調べるマグノリア。彼女は調査の過程で、とある問題にも巻き込まれてしまいます！

貴重な花を探すだけでも面白そうなのですが、それを妨害してるのかな？って思える問題が発生するのも、すごーく気になりま…続きを読む

主人公も恋の相手となる武士も、恋愛に不慣れです。
そのため、二人の恋はゆっくりと進展していきます！
丁寧に進む二人の関係が楽しみなだけでなく、薬師として仕事熱心な主人公には好感を持てるはず！

舞台は古い日本に似た設定になっているため、世界観も頭に入ってきやすいです！

丁寧な恋模様が好きな方、仕事熱心で応援したくなるヒロインが好きな方におすすめ！

　ヒロインのマグノリアは、幼い頃からの夢であった東洋の島国にやって来ます。彼女にはある目的がありました。それは「奇跡の花」を採取すること。異国の地に降り立った彼女の奮闘が始まります。
　仕事一辺倒のマグノリアは、ある日、寡黙で真面目な武士、藤倉春之信と出会います。男装をした赤毛のマグノリアは、これまでどこか恋路を避けていました。仕事大好き娘ＶＳ「自分、不器用ですから……」なサムライ。なんともいえない二人の距離感が作品の大きな魅力です。
　果たして「マグノリア様にも、ついに春が」（エミリー談）となるのでしょうか！？
　素敵な物語をありがとうございます。
（メモ、長編42、連載中、22話迄読了）