回を重ねる毎に魅力増す、唯一無二のヒロイン

奈良時代の多くの物語を描かれ続けている作者様。どの物語もそれぞれに素晴らしく、心打つものばかりです。
本作もそれに違わず、何人ものレビュアー様がその魅力を紹介されています。
正直、もう私が改めてオススメしなくても良いのかも…と思いましたが、私は別の部分を推したい!!

第一章である“真比登の章”は、コンプレックス持ちの真比登と、過去の出来事から男と恋愛を遠ざけてきた佐久良売のラブストーリー。
大筋は王道展開でありながら、笑いも涙も切なさもあり、読み応え十分。

しかし、しかーし!

私は第二章に当たる“古志加の章”を推したいのです!
なぜなら、真比登の章で見事ヒロインの魅力を披露した佐久良売が、ここに来て更に更に魅力を増していくからです。

回を重ねる毎に真比登との愛情を深め、さらに周りの人々の幸せを願って手を貸す彼女。
そのやり方も超格好良い!ただの姉御肌でも、お節介でもない。彼女にしかできない思い遣りと心の籠もった行い。
そんな大人の女性の一面を存分に見せたかと思えば、ちょっとしたことでヤキモチを焼いてみたりする可愛さも発揮!
困難の後に結ばれ「めでたしめでたし」の後、ヒロインが更に魅力的になっていく、そんな物語ありますか!?

何組もの男女の恋愛事情が描かれる第二章ですが、やっぱりヒロインは佐久良売。

彼女は唯一無二のヒロイン!

ぜひ読んでその魅力の虜になって頂きたいです。
オススメします!

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