実は、本作のタイトル及び小説の概要欄を見たときに、『地味そうな話だな』と思いました★
32歳コミュ障女性の婚活物語に食指が動かなかったのです★
読み始めた理由も、
「まあ、宇部 松清様作品だから、つまらなくはないでしょう?」
という消極的なモノでした。
なのですが……。
読み始めると、めちゃくちゃ面白いのです☆
気が付けば、主人公のサワダマチコさんに感情移入しまくり。
笑いあり、涙あり、怒りあり、etc……。
『32歳コミュ障の婚活女性』のテーマで、ここまで面白い物語を描けるものなのか?
おそらくプロの作家でも、無理なのでは?
とにかく、登場人物が魅力的。加えて、様々な出来事が起こるのですが、それがまた絶妙で!
後にして思うのは、感情さえも作者様の手の上で、上手くコントロールされてしまったような。
物語展開としては、奇をてらったモノではなく、むしろオーソドックス。
けれども、その面白さは、最高クラス。
これを読まずして、恋愛モノは語れない。
紛(まご)うことなき名作です☆彡
大学の学食で働く32歳の沢田真知子と院生で27歳の白南風恭太の恋愛小説。もうね、めちゃくちゃ面白いです。
コミュ障でネガティブで私なんてと常に自分を卑下するマチコさんに若干の腹立たしさを覚えながらも、彼女の気持ちには共感するところがたくさんあるので自然とマチコさんを応援してしまいます。白南風さんも、馴れ馴れしいししつこいところがあるけど、最終的には「いけ!白南風!」なんてエールを送ってしまうのです。
なんか憎めない、そんな人間味溢れるキャラクターたちが見所の一つ。そしてなんといっても学食で働く同僚さんたちがとてもユーモアあって逞しくて頼りがいがある。こんな人たちに囲まれて仕事できたら幸せだろうなぁと感じました。
ぜひみなさんもマチコさんと白南風さんの恋愛模様を覗いてみてください。とっても面白かったです。
沢田真知子は三十二歳、独身。勤務地:一流大学の食堂。
義妹の棘に満ちた勧めによって、結婚相談所に登録するも失敗続き。大して高望みはしていないのに、会う男会う男に断られ続け、神経をすり減らしていた。とりわけ己の仕事を否定されることが許せなかった。
そんなある日、真知子はふとしたきっかけからイケメン大学院生、白南風恭太に目を付けられる。出会った女が次々に恋に落ちるという魔性の男、白南風を前にしても一切なびかない、むしろ迷惑そうにする真知子。その様子がますます白南風の好奇心を煽り、恋人のふりを頼まれてしまう。
迷惑に感じていた真知子だが、食堂のおばちゃん仲間や白南風のシンパなどと関わるうちに、心境に変化が生じてきて……
見た目は悪くないにもかかわらず、結婚できずにいたマチコさん。彼女が真に結婚できなかった理由は、「ありのままの自分を肯定できなかったから」ではないかと思われます。二十代は「付き合う、即結婚」という考えが受け入れられず、結婚相談所に入ってからは「食堂のおばちゃん」の仕事を否定されることを許せずにいた彼女。しかしそれらに対して、おかしいのは自分のほうだと思い込んでいた節があります。
本当のマチコさんが結婚相手に求める条件は、「ありのままのマチコさんを肯定してくれること」だったのではないでしょうか。しかし、その前提条件としてマチコさん自身が「ありのままの自分を受け入れること」が必要でした。出会ってすぐに横暴な言動を取りつつも、マチコさんの人となりを否定しなかった白南風は、そういう意味で彼女が(無意識下で)求めていた存在だったのだと思われます。
度重なる失敗経験から、自己肯定感が低くなっているマチコさん。そんな彼女を白南風は変えられるのでしょうか。
現代恋愛ものとしては王道のストーリーだという印象ですが、わき役たちがとてもいい味を出しています。特にマチコさんの同僚である食堂のおばちゃん方。作者である宇部松清さんのエッセイを拝読していると、彼女の人間観察能力の高さに驚かされますが、おばちゃん方の個性はその人間観察能力の結果生み出されているように感じます。どのおばちゃんも人間味があって、あたたかくてほっとします。
ハートフルな恋愛ものを読みたい方に、おすすめしたい作品です。
生真面目が過ぎる主人公マチコさんは、32歳独身、仕事はいわゆる「食堂のおばちゃん」で、結婚に縁がなく現在婚活真っ只中の女性です。
もうね、マチコさんはほんと真面目。真面目がパリッとした服着て歩いてて規則正しい生活してるってなもんで、冗談のひとつも言わないくらいの生真面目さです。そんな彼女ですが、ある意味真逆とも言える男性と出会います。
それが白南風くん。彼はなんというか自信の塊みたいな男で、イケメンかつ将来性有望で、彼と知り合う女性はみんな彼に落ちてしまうくらいのハイスペイケメン。ただし言動がちょっと軽いというかなんというか、とにかくマチコさんとは対極に位置するような男です。
この物語はそんな二人の恋模様……なのですが、もうとにかく二人とも素敵で、とくにマチコさんが素敵過ぎてもうね! 幸せになってほしいと応援すること請け合いなんですよ!
ジレジレな恋愛というよりはズレズレな恋愛、どうかご照覧あれ!
大学の学食で働いているマチコさんは只今婚活の真っ最中。
地に足がついた女性なので、望んでいるのは「お互い支え合いながら温かい食事を囲んで談笑できる伴侶」と健気すぎんっ、て感じなのですが、さて現実はどうにも厳しいらしく。今のところ、残念な結果ばかりのご様子。
このマチコさん。真面目さが災いしてか、周りが発する無遠慮な言葉を全部ずばずば受け止めて傷つき、自信をすっかりなくしています。
まだ32歳なのですが、もう32歳にしか思えず、お先真っ暗、崖っぷち、自分のような人間が結婚を望むなら、非現実な高望みはせず、ある程度は妥協してしかるべき、……っと、よく考えたらお相手にも失礼な思考へと落ちてばかり。
でも彼女が「参考」にしている婚活市場の意見って、あくまで効率よく成婚するための方法でしかない訳で。マチコさんが望んでるのって、結婚できたらそれでいいってことじゃないでしょ、しっかりして!
なんてところで、ビンタの音と共に登場するのが、白南風くん院生27歳、イケメン。学生の身分だが将来有望でモテすぎるが故、「おれになびかねぇ女はいねぇ」くらいの俺様男だ。そんな彼が目を付けたのが、地味なおばさんを自称してやまないマチコさんってんだから、彼女からしてみたら刺激が強すぎる展開が待ち受けている。
とはいえ、振り回されてばかりかというと、マチコさんは芯がしっかりした女性でもあるので、表面上はおどおどしていても、きっちりお断りする時はお断りします。イケメンだろうが何だろうが拒絶するものは拒絶します。
自己肯定感の塊vsある意味頑固真面目の戦いの結末は!?
現代舞台の恋愛ドラマをがっつり読みたい方、おすすめです!
まず、冒頭から登場人物のキャラ設定で大優勝!
本当に面白いです、一気読みしてしまいました。
出てくる登場人物、みな素敵です。主人公たちも、マチコさんが働く同僚の学食のおばちゃんたちも、みな温かい。
さて、32歳で婚活に目覚めたコミュ症主人公、その名も「サワダマチコ」さん。
どこにでもいそうな女性。名前からして平凡なマチコさんが、婚活市場にコミュ障で殴り込んで大丈夫なのかって思います。
そんな女性と関わったのが、白南風恭太くん、年下です。
名前から、こんな男いないわって思うほどのハイスペック男子。
しかし、読み進めていくうちに、マチコさんって、でも、どこにでもいそうで、案外といないタイプかもと思えるんです。
マチコさん、性格がかわいい。
普通の女子だけど、等身大の夢しかみていない。
王子のようなイケメンに口説かれるなんて、お姫さま願望皆無の女性なんです。
だからこそ、白南風恭太のような、モテすぎる男が興味を持ってしまうんだ。
アイディアと目の付け所が秀逸な作品で、ついつい一気読みすること確信。おすすめの物語です。
サワダマチコさん
ただいま絶賛婚活中。
大学の学食で働く彼女は、とっても真面目で控えめで。
はっきり言わなくても『オクテ』を自称も他称もされている女性。
彼女が望むのは穏やかな結婚生活。
彼女の前に現れたのは彼女とは真逆の『チャラ男』の大学院生───白南風くん。
そんな彼がマチコさんに興味を持ったことから、物語りは展開していきます。
押して押して押しまくる彼の攻撃を必死でかわすマチコさん。
ふたりの攻防はどんな結末をむかえるのか?
マチコさんの婚活は上手くいくのか??
ドキドキとワクワクとハラハラとがいっぱいつまっています。
完結しています。
イッキ読みをオススメします。
文字で読む少女マンガもいいものですよ~♪
ヒロインは32歳、婚活中、『学食のおばちゃん』マチコさん。
対するヒーローは27歳、大学院生、目指す未来は教授か。『ハイパーモテ型俺様』白南風くん。
皆様読めますか。白南風と書いてしらはえです。私はこの作品でひとつ賢くなれました。
婚活市場の基準のせいで、まだ32歳なのにゴリゴリと自信を削られながら結婚を目指すマチコさんの前に、ある日突然現れた年下モテ男の白南風くん。
彼がまぁぁクセがあります。女性関係はずいぶんアレだし、いちいち言葉選びに難があり、態度は常に上から、そして何もかも強引。初登場はなんじゃこいつぐらいの感じです。そんな彼にマチコさんはダミー彼女をやってくれと不躾にも頼まれてしまうのです。そりゃ断るて、冷静に考えたら断る以外無いて。
この出会いから、やがて白南風くんが本気になりマチコさんを追っかけていく、アツい恋愛ストーリーなんですよ!
余裕こいてたモテ男がなりふり構わず走るところ、見たくないか!
あんなに上から目線だった男が女性の言葉ひとつに引っ掻き回されるところ、見たくないか!
見たいでしょう!
見たいって言って!
私は前のめりで見ています!マチコさんを見守る食堂のパートさんたちと心はひとつです!
いよいよ完結間近。
今こそ読み時。是非皆様もお手にとってみてください。
沢田真知子は前職が肌にあわず、今は学食(正社員)として働いています。
前職の事務員とはちがい、今の学食の仕事は沢田真知子の肌にあっていて、できれば学食で働きつづけたいと思っています。
そんな彼女は婚活をしているのですが、コミュ障なのと『学食のおばちゃん』という肩書が災いして、なかなか結婚相手を見つけることができません。
なのですがある日、街でケンカしているカップルに遭遇して……
主人公の真知子は婚活がうまくいかなくて、ネガティブなマインドにどっぷりとハマっています。。。(;´д`)トホホ
当事者なら誰もが一度は考えるであろうネガティブな思考を止められない日々なのです。。。(ノД`)・゜・。
でも大丈夫!
彼女はネガティブなマインドですが、なんと誰にでも一度はおとずれるという伝説のモテ期が彼女に到来しまーす♪°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
イケメン院生や助教授、そして人柄のいいサラリーマン。モテモテです。
でもネガティブすぎて、なかなか自分のモテを認識できない真知子。
彼女はこのモテ期にしっかりと乗れるのか!?
真知子は自分のことを心のなかで貶めまくりますが、これはあくまでも真知子がネガティブマインドに陥っているからです。
つまり……
かなりどん底の精神状態スタートなので、あとは上がっていくしかない!とも言えると思います。
ハッピーエンドが待ってるにちがいないと信じて連載を追いかけてます(*^-^*)
主人公のマチコさんは32歳の『大学の学食のおばちゃん』です。
結婚したくて婚活をしているのですが、その職業が男性陣から不興すぎてなかなか相手が見つかりません。
そんな中、ひょんなことから院生の白南風君と出会います。そしてその白南風君がグイグイとマチコさんに迫って来るのです。
が、マチコさんは『年齢差』ばかり気にして全然仲が進まなーい!
っていうお話なんですけども、私、最初はこの白南風君が嫌いでした。
チャラいし、自意識過剰だし、女関係派手ですし。
でも、次第にその良さに気付いて行ったのです。
職業差別をしない所や、マチコさんの素の姿そのものを愛して来るストレートな感情。
そういうものにどんどん惹かれて行って、今や「頑張れ白南風!」とエールを送っています。
マチコさんは白南風君が5歳年下なのを凄く気にしてるんですけど、年齢差ってそこまで気にするものですかね?
マチコさんは自己肯定感低すぎるから余計に気になるのかもしれませんが。
もっと自信を持ってマチコさん!
白南風君の大きな愛にどーんと飛び込んじゃえマチコさん!
と、エールを送らずにはいられないお話です。
婚活の内容や男性陣の反応など、リアルすぎて生々しいです。そこも魅力です。
これから婚活する人、結婚したい人、結婚してる人、どちらにも興味ない人、全ての人に読んで欲しい良作です!
主人公がかたくなすぎるかな?とは思うんですけど、
展開のリアルさに何回かガチ米入れて落ち着いてきつねさんってたしなめられました。
こうも地に足の付いたリアルな世界というのもなかなかないんじゃないでしょうか。
逆に言えば普通の生活の延長線上のお話なので、華が無いとも言えます。確かにそんな展開はない。婚活で白馬の王子様がやってきてエンド、ってな感じではない。
ヒーローは不安定な感じのする読むのが非常に難しい名字の男。この人が超絶モテるって言うのがよくわかる華でしょうか。
繰り返しになるんですけど、その分リアルなんですね、現実と離れていない。こういう人いるんだろうなあって思わせる。
おかげで続きが読みたくなる。
この人の婚活は上手くいくのか失敗するのか、ヒーローと上手くいくのかどうか、見てみたくなる。続きが読みたい。
そういう作品です。
沢田真知子、三十二歳、独身。
職業、学食のおばちゃん。年収約三百万。
性格は、よく言えば控えめ、悪く言えば気弱のコミュ障。
そんなごく普通の女性が、今じゃごく普通に行われる婚活をすることに。
けれど、この婚活の相手。「大学の給食のおばちゃんなんて、若い男目当てだろw」と言って、彼女に仕事を辞めるか婚活を断るかの二択。
殴りたい、この男ども。テメーらにマチコさんは勿体なさすぎる。
そこに現れたのは、女の子に刺されそうな感じのモテモテ俺様大学院生白南風くん。
「マチコさんはさ、俺のこと、好きじゃないでしょ。だからいいんだ」
「俺のことを全然好きじゃないマチコさんと恋がしてみたいんだよね」
「絶対に俺が落とす。絶対に俺のものにするから」
……こいつも今んとこ殴りたいんですけど、果たしてどうなる?
主人公真知子は32歳の婚活中「学生食堂のおばちゃん」。
この「学生食堂のおばちゃん」という職業が、どうにも婚活相手からウケが悪いようで、いつも「若い男漁りをしてそう」「仕事を変えてほしい」などと言われ、交際は不成立に終わってしまいます。
そんな彼女にちょっかいをかけてきたのが、院生の超ド級イケメン27歳の白南風君。彼のコミュ強で陽キャモテ男特有のぐいぐいとしたノリが、コミュ障陰キャ真知子さんには恐怖でしかありません。
にもかかわらず女よけを目的に、真知子さんに恋人の振りをしてほしいとつきまとってきます。
自己肯定感強すぎで、ちょっと無神経とも思える発言をする白南風君。逆に自己肯定感低すぎで謙虚を超え、卑屈な発言をしてしまう真知子さん。
互いに意見をぶつけ合い反発しながら、徐々に互いの言葉に理解が深まっていく様子が素敵です。
言葉と言葉の丁々発止、時に隙を見つけて互いの急所にザクリと抉り込むやりとりは、読んでいて幾度もハッとさせられました。
最初のうちは白南風君に苛立たしく感じますが、それは主人公の真知子さんの感情に同調してしまっているからかもしれません。真知子さんが白南風君に好意を抱くようになれば、きっと彼の本来の魅力が伝わってくるのでしょう。
年上社会人であることに引け目を感じている真知子さんと、年下学生であることに引け目を感じている白南風君の、互いに「相手にとって物足りない人間でいたくない」と思いやるからこそのすれ違いも良い!
院生・白南風くんとの出会いは最悪でした。誰がこんな奴のために時間を割いてあげるかと思ってしまうほど最低な奴で、マチコさんにとって意地でも惚れるワケにはいけない相手でもありました。
なのに。どうして、ほかの人が聴き逃してしまうマチコさんの本音を、白南風くんだけが聞き漏らさないでくれるのでしょう?
恋に落ちてはいけないと分かっていても、頑張りを認めてくれる白南風くんの声が心を甘く溶かしてきます。
何度期待を裏切られても、めげずに近づいてくる白南風くんは本当に心臓が悪いです。頬をひっぱたいてやりたいと思うのにできない、魔性の男。
心臓がいくつあっても足りない気弱ヒロインとツンデレ俺様の攻防戦を、とくとご覧あれ!
もうね、面白いのです。
地の文も面白いのですが、会話も面白いのですよ。
そしてキャラもね、好きなのです。
真知子さんもね、なんか落ち着くというか、嫌な感じがなくてね、
自然な感じのキャラで、作っていない感じが好きなのです。
校内でも有名な俺様イケメン院生である白南風恭太さんもね、
なんか、作ってないと言いますか、
いるんだろうなって、
ふたりとも、きっと現代日本の何処かにいて、
普通に生活しているんだろうな
っていう感じがあるのです。
それが、なんか安心するというか、
楽に読めると言いますか、
「好き」「楽しい」って感じながら、
読ませていただく時間が尊いのです。
この小説を読むことができて幸せだなぁって、そう思うのですよ。