読者の感情さえも手のひらの上で転がす卓越した手腕。控えめに言って天才☆
- ★★★ Excellent!!!
実は、本作のタイトル及び小説の概要欄を見たときに、『地味そうな話だな』と思いました★
32歳コミュ障女性の婚活物語に食指が動かなかったのです★
読み始めた理由も、
「まあ、宇部 松清様作品だから、つまらなくはないでしょう?」
という消極的なモノでした。
なのですが……。
読み始めると、めちゃくちゃ面白いのです☆
気が付けば、主人公のサワダマチコさんに感情移入しまくり。
笑いあり、涙あり、怒りあり、etc……。
『32歳コミュ障の婚活女性』のテーマで、ここまで面白い物語を描けるものなのか?
おそらくプロの作家でも、無理なのでは?
とにかく、登場人物が魅力的。加えて、様々な出来事が起こるのですが、それがまた絶妙で!
後にして思うのは、感情さえも作者様の手の上で、上手くコントロールされてしまったような。
物語展開としては、奇をてらったモノではなく、むしろオーソドックス。
けれども、その面白さは、最高クラス。
これを読まずして、恋愛モノは語れない。
紛(まご)うことなき名作です☆彡