32歳でコミュ障な学食のおばちゃん、マチコさん。
そんな彼女が5歳年下のイケメン院生、白南風くんと出会い、なんやかんやで婚約までこぎつけた、『サワダマチコの婚活』。
本作は、その続編となっています。
婚約までいったなら、あとは結婚するだけ。波乱なんて起きないだろ。そう簡単に波乱が起きたら起きたで、あんたら結婚して大丈夫かってなるぞ。
そんな声を挙げる方も中にはいるかもしれませんが、大丈夫。
まず、婚約にいたった二人は終始ラブラブです。たまにマチコさんが自信をなくすことまありますが、そこは白南風くんがしっかりフォロー。
それならやっぱり波乱なんか起きないじゃないかという方、心配ご無用。波乱が起きるのに心配無用というのも変ですが、そこは気にしないでください。
マチコさんと白南風くんの二人は、何も問題ありません。
ただ、それぞれの親への挨拶という大イベントが残っていますし、それにマチコさんの弟夫婦が、ちょーっと大変なのです。
こっちが結婚を見捨てたラブラブなのだとすると、あちらはその、なんというか……ああっ、ダメです。夫婦家族の繊細な事情を、無闇やたらと話すわけにはいきません。
ただね、弟の奥さんである麻美というのが色々難ありな人なのです。各話の応援コメント欄でも非難轟々。
いったい何したと思ったあなた。読めばわかるので読んでみて。
そしてあなたも麻美への非難コメントを、あるいはマチコさん&白南風への暖かいコメントを書いてみてください。
コミュ障アラサー女性のマチコさんと、年下イケメンの白南風恭太さんの恋物語、『サワダマチコの婚活』の続編が登場!
前作でなんやかんやあった末、結婚を決めた2人。
しかし2人の前に試練が立ちはだかります。
それは、お互いの家族へのご挨拶。気弱でコミュ障のマチコさんにとって、恭太さんを家族に紹介するのも、恭太さんの家族に挨拶に行くのも、心臓が壊れそうなくらいドキドキ。
それでもお互いの未来のため、まずは恭太さんを実家に招くのですが……。
マチコさんの実家にはとんでもないモンスターがいたのです。
それはマチコさんの弟、義孝くんの結婚相手の麻美。
育児放棄をするし浮気をする。さらに義姉であるマチコさんのことを見下して、イジワルをしてくる。
自己中心的で最低なやつなのです。
こんなのが弟の結婚相手だなんてイヤですねえ。
義孝くん、何でこんなのと結婚したの(涙)
そんなモンスターのいる中、はたして無事に婚前の挨拶はできるでしょうか?
麻美の悪いところをつらつらと書きましたけど、それ以外の登場人物はみんないい人たち。
コミカルな要素もふんだんに盛り込まれていて、笑える部分はしっかり笑えます。
辛いことがあっても、乗り越えて幸せになってほしいと思える。
そんな作品です。
優良物件のはずなのに、結婚相談所で巡り合う殿方からは、ことごとく断られ続け、一方で自分に告白してきた超絶イケメン大学院生の白南風恭太さんのことは拒絶していた沢田真知子さん。
結局、その超絶イケメン院生と婚約の約束というところまで辿り着いた前作。
本作は、結婚に至るまでの、ほのぼのとした物語……なのかと思いきや!
マチコちゃんに嫉妬し逆恨みし敵意を持つ存在が登場。
あわや、という危険なシーンもあって、『ほのぼの』とは程遠いお話も少なくありません。
とはいえ、甘々なお話やデレるマチコちゃん、さらには、『Machikochan surprised Kyoutasan ! (『マチコちゃんの先制攻撃!』)』なお話もあって、友達以上夫婦未満な部分もお楽しみ頂けます♡
さて、本作の魅力はなんでしょう?
やっぱり一番は、キャラクター作りの上手さなんじゃないかな?
キャラクターひとりひとりが実在するかのように、生き生きとしていて、喜んだり、悩んだり、嫉妬したりしてて。
また、見せ方も凄く上手で、かつ、辛い展開の後にほのぼのとした回を織り交ぜるなど、配慮も行き届いています。
特に、主人公のマチコさんは、多くの読者から共感を得られそうなタイプ。
彼女の人生をずっと、追って行きたい。いや、いっそ子ども時代から見てみたい!
NHK連続テレビ小説化して、その一生を追って欲しい!
そのくらいの作品ですね。
順番的には。
書籍化→コミカライズ→アニメ化→実写ドラマ化でしょうか?
実写ドラマでも、NHK連続テレビ小説を目指すとなると、マチコさんの一生を描かなければなりませんが、松清先生なら描けます。
マチコさんシリーズは、松清先生のライフワークとして、長く描き続けて頂きたい。
書籍化されて、『バンザーイ♪』ではなくて、朝ドラとして一年間、日本中のお茶の間に笑いと感動を届けるコンテンツへと育ててもらいたいものです。
そうなれば、カクヨムでのシリーズ累計1億PVは軽い♪
作者の宇部 松清先生も、かつてのマチコさん状態(超絶優良物件なのに、何故か買い手がつかない)ですからね☆
カクヨムさん? 青田買いするなら今のうちですよ?
前作『サワダマチコの婚活』にて、5歳年下の俺様イケメン白南風くんと婚約した「食堂のおばちゃん」ことマチコさん32歳。
今作では、2人でマチコさんの実家へ行き、婚約の報告をするのですが。
今回の目玉は何と言っても、義妹・麻美のモンスターぶり。
クリスマスに息子をマチコさんに預けて男と遊んでいたことが発覚した彼女は、見下していたマチコさんが幸せになろうとしていることが気に入らないらしく……
両親への結婚挨拶自体は問題なくても、弟家族崩壊の危機。はたして2人は無事に家族になれるのか?!
前作前半でとんでもない俺様だった白南風くんも、今作では終始激しくイケ散らかしております。
麻美さんパートの毒も、白南風くんの溺愛が上手いこと中和してくれるでしょう。この緩急が素晴らしく、読む手が止まらなくなります。
ただ恋人として付き合うだけならば、2人の関係性で完結します。
しかし結婚となると、互いの家族にまで広がる関係性となります。
相手の家とも結び付いて、人生を共にする。そんな大事な一歩を踏み出す前の一波乱。
ぜひ前作から読んで、祝福のラストシーンを見届けてください!
前作『サワダマチコの婚活』の続編となる作品です。
コミュ障で奥手な32歳沢田真知子がついに俺様系王子様である白南風恭太と結婚する!
という、笑いあり涙あり怒りあり(?)の作品。
前作で波紋を呼んでいたマチコさんの弟義孝君の嫁麻美に関するターンでは、全読者が麻美に対して怒っているので、コメント欄も必読です。
ここまでヘイトを集めるキャラを作り上げた作者様もすげぇよなって思いました。
前作の前半では白南風君も「何だこいつ」みたいなノリで読者に受け入れられていなかったのですが、後半からの巻き返しからの本作でのマチコさん溺愛っぷりにはもうときめかずにはいられません。
そして、白南風君の漢気は各所に散りばめられており、「あぁ、マチコさんにはこの人と幸せになって欲しい」と願わずにはいられません。
個人的な本作品のMVPはマチコママンの文子さんなのですが、それがどうしてなのかは読んでからのお楽しみ……という事で。
沢田家の家族愛の強さを感じましたね。そして、母は強し。母性は尊い!
是非とも前作と合わせてお読み頂けたらと思います。
長編ですが、長さを感じさせない筆力を感じます。あっという間に読み終わってしまいます。
時間すら忘れさせてくれる良作です。
この作品は、とってもきゅんきゅん、ニヤニヤしちゃう恋愛小説
『サワダマチコの婚活』の続編なのです。
§ サワダマチコの結婚① §
「貝瀬学院大学学食忘年会 3」
まで読んでからのレビューなので、
少ししか読んでいないとも言えますが、
それでも今、最高にきゅんきゅんして、
しあわせな気持ちで満たされているのであります。
最初の、
§ サワダアサミの応報① §
「ホテルの二人」
が、
主人公のマチコさん、いないですし、
5歳年下の俺様イケメン 白南風さんもいないですし、
人によっては、読むのに勇気が必要かもしれません。
でも。
読み続けていれば、甘くてしあわせな、胸きゅんワールドを
感じることができると思うので、おすすめしたいなと思いました!!