綿密に練られた世界観、そこに生きる者たちの歴史が多角的視点によって語られる。構成が圧倒的で、細かく散りばめられた伏線の数々は、読むたびに読者を新鮮な気持ちにさせてくれる。強者が弱者を虐げ、敗者は奪われ、支配される残酷な世界。正義とは力で押し通されるもの。弱さは罪である。あらゆる国家、組織、人々の思惑が入り乱れ、深まる謎の中で彼らは戦い、運命は複雑に交差していく。人、オーク、獣人、エルフ、天使、魔神、終わりの見えぬ長い戦いの末、最後に笑う者は誰なのか?重厚なファンタジーにどっぷりと浸かりたい方におすすめ。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(92文字)
もっと見る