綿密に練られた世界観、そこに生きる者たちの歴史が多角的視点によって語られる。
構成が圧倒的で、細かく散りばめられた伏線の数々は、読むたびに読者を新鮮な気持ちにさせてくれる。
強者が弱者を虐げ、敗者は奪われ、支配される残酷な世界。
正義とは力で押し通されるもの。弱さは罪である。
あらゆる国家、組織、人々の思惑が入り乱れ、深まる謎の中で彼らは戦い、運命は複雑に交差していく。
人、オーク、獣人、エルフ、天使、魔神、終わりの見えぬ長い戦いの末、最後に笑う者は誰なのか?
重厚なファンタジーにどっぷりと浸かりたい方におすすめ。