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中島飛行機
「こちら
『こちら
「Css3、南1滑走路進路西2了解。これより着陸体勢に入ります」
クソデカ輸送機は着陸も大変である。少し間違うだけで墜落になりかねない。考えたくもない機体重量バランスを常に気にし、計器から目が離せない時間が続く。おかしいなぁ。俺は只の通信管制担当だった筈だが。そもそもこのデカブツを2人で操縦できるようにした設計者を締め上げたい。ジャンボジェットとは訳が違うんだぞ。できるのとやるのでは話が違う。
そんなこんなで愚痴を言っている間にタッチダウン、スラストリバース。
タキシングが終わり割り当てられたハンガーに駐機完了。
さて。
このあと我々は現地司令とのご挨拶やその他七面倒くさい式典があるらしい。式典? 暇なのか? 暇なんだろうなあ。我々の部隊にも分けて欲しいものだ。
余談だが、今回の遠征は正式な組織としての会合でもあるため、制服の着用が義務付けられている。
……本部の連中はアホなのではないかと心底思う。制服でAGEが倒せたら苦労はない。
そもそもAGE討伐に合同演習もくそもないと思うのだが。とはいえ組織は組織なのでそこは必要なのかもしれない。ほんとかぁ〜?
「メインエンジン1番から14番まで全て臨界停止。メインタービン及び補助動力、アイドリング正常値。生命維持装置第三レベルで機能確認。よし」
玲華が各種確認を終え、降りる準備ができた。行くかあ。
「ご苦労さん。──こちらブリッジ。月島、佐藤及び西本は基地司令等に御挨拶やらがあるので、待機要員として岸と西村、ブリッジに上がって来てくれ。あと天木さん、地上作業員を中に入れないよう厳に。営倉12、14のパスキーは6248と1453だ、誰か開けてやれ。中居さんは緊急時の指揮を頼みます。では以上の人員以外は現状のまま暫く待機。もう少し辛抱してくれ。以上」
あ、そうだ。
例の箱改め不思議生物もとい変なヤツ、アレどうすっかな。
正直なところ後悔しかない。
玲華曰く『私が見たのはこんな俗物じゃない』
そんなこと言われても……とは思ったが、引き揚げてしまったのは私の権限だし、それ自体は正解だったような気はする。
また、人払いしていたのにも関わらず現場にいたとされる井上他2名は、井上を除き営倉入りにしていた。
そして当の井上はというと。
『こちら第三格納庫井上です。どうにかなりませんかコレ。たすけて。あっ 「ガチャン」 なんだい私が嫌いかね。こ〜んなにスレンダーでセクシーなお姉さん、なかなかいないわよ? それに現状あんたたちがAGEって呼んでるアレについて一番知ってるのは私よ? ありがたく聴きなさいな。ほら佐藤サンとやらは心配せず面倒ごとを終わらせてきなさいよ。ま〜たね〜』
うーん。
「哀れ」
「コーチンが選択を間違えなかったお陰で少なくとも最悪の事態にならなかったんだから、少し労ってあげてもいいと思うのだけど」
「とはいっても私めに何かできると思うかね」
「……」
現状あのバb……お姉さんについて判っていることは一つだけだ。
AGEの生みの親。
あまりにも突拍子のない話故、真偽のほどは定かではないが、それが本当であれば正直どう扱えばいいかわからないレベルの話だ。
総人口の約半数を死に至らしめ、かなりの文化を消滅させた、もう個人が負い切れる罪状の範囲を超えていると思う。
しかし、何か引っ掛かるのだ。
うーん。
てかアレ人間なのだろうか。そもそもそこを確認していなかったな。直接尋問したのは中居さんと玲華で俺はレポートに目を通しただけだ。各種精密検査等は行なっていない。
「ちょっと。考え事しながら運転しないで?」
「ありゃ? わっ。失礼しました。あれ、西本さんと合流しなきゃ」
「隣にいるぞ」
「うぉあっ! あれ、いつから?」
「……格納庫で会って、あなたが車出してここまで来てるんだけど」
おかしい、ブリッジ出てからの記憶がない。オートパイロットにも程があるぞ。
「えーと、第二管理棟だから……」
「次を左だな」
「ありがとうございます。すみませんこんなんで」
「いや、輸送機の操舵から何から何までご苦労様だ。一息ついたら休め、と言いたいところだがそうもいかんかもな」
「そうっすね、まあ少しは休みます。ありがとうございます」
さーて☆ 基地司令とご挨拶だ(^^)
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暫くこんな感じかもしれません
戦闘描写を描きたい
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