第9話 北極星をもう一度<終>
//SE 星の流れる音。
「ホントに、すごい流星群だね。
私もこんなに見たの初めてよ」
「これだけ星が降ったら、願い事はなんでも叶いそうね」
「まあ、私の願い事はもう叶ったからいいけど……」
「あ、でも待って!」
//SE 星が流れる音。
「君とふたりで、またキャンプに来れますように。叶えてくれるかな?」
「君は何をお願いするの? きっと叶うよ」
//笑い声。
//SE 星が流れる音。
「え? 何? ちょっと声が小さくて聞こえなかった」
「……さっきの北極星が分からなくなったから、もう一度教えて欲しい?」
「いいよ! いくらでも教えてあげる」
「今度はカシオペヤ座も昇ってきたから、見つけやすいかもね」
「北斗七星とカシオペヤ座の中間あたりっていうか……」
「ちがうよ? なんだか、全然違う方向指差してない?
んん? だいぶ違う気がするんだけど」
「ちょっと待って」
//背後に回る音。
「手を借りるよ」
//耳元で声がする。
//SE 服が触れ合う音。
「うーん。もっとこっちよ?
左の方。そうそう。
ん、もうちょっと上かなぁ」
//ささやき声。
「君、なんだか手が熱いよ?
大丈夫? 熱中症とか?」
//心配そうに。
//SE ぺたぺたとふれる音。
「え、違う? 違うの?」
「あ、私と同じ理由だったのね」
// 照れたように。
「なんだか、そう言われたら、意識しちゃうじゃないの~」
「もう、こっちまで熱くなっちゃったよぉ」
//ぱたぱたメモ帳であおぐ音。
「でも、今日は君が北極星を覚えるまで、
朝まで、教えてあ・げ・る……」
// ささやき声。
//SE 流れ星の音。
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【脚本】ぼっちキャンプのはずが、幼馴染でクラスメイトの星好き女子がなぜかガチで解説してくる話 天城らん @amagi_ran
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