ぼっちキャンプのはずが、幼馴染でクラスメイトの星好き女子がなぜかガチで解説してくる話
天城らん
第1話 高原で偶然の再会
「G’sこえけん」ASMR部門応募作品。
ヒロインのひとり語りです。(※セリフのみ)
今日もぼっちキャンプをしている「俺」の元に、幼馴染だがある出来事から疎遠になっている高校のクラスメイトで天文部の星子がやってきた。天体観測で同じ高原にやってきたと言うがそんな偶然があるだろうか??
甘い想像とは裏腹に、プラネタリウムばりのガチの解説をしてくる彼女に気圧される「俺」だが、次第に話題が2人が疎遠になったあの小学校での出来事のことに……。
満天の星の下で繰り広げられる、胸キュンストーリーです☆
☆ ☆ ☆
//SE 木々の音 虫の声
「こんばんは。日中はすごい暑かったけど、夜は涼しくて気持ちがいいね」
//SE すうーっと深呼吸の音
「なんだか森の匂いがする。落ち着くよね」
「ねえ、夏休みの宿題もう終わった?
私は、もうちょっと残ってるんだよね~」
//SE カサッと草原に座る音
「え、クラスメイトの私が、なんでここにいるのかって?」
「私は部活の観測会。
あ、私天文部なのね」
「あっちのテント見えるかな?
今晩はあそこで先輩たちと天体観測の予定なの」
「君は、今日はぼっちキャンプ? さみしくない? 少し話相手になろうか?」
「『別に、ひとりが良くて来てるんだからいいだろ』って? まあ、そうなんだけど、その方が都合がいいんだけど……。ごにょごにょ」
「なんでもない、なんでも」
「え、『ぼっち』言うなって?
『ソロキャンプ』と言えって?」
「ごめん、ごめん。
ソロキャンプね。ソロキャンプ」
// あまり悪びれなく。
//SE たき火の音のはぜる音。
「たき火、なんかいいね。キャンプって感じ。
木の燃える匂いとか、炎がちらちらするのとか。落ち着くね」
//SE たき火の薪の音のはぜる音。
「ねえ、君は星は見ないの?」
「『星空がキレイに見えるなって思うくらいで、あんまり興味はない』の?」
//膝を叩いて立ち上がる音。
「ええっ! もったいない。それは実にもったいない!!」
「あの星空には、銀河には、宇宙には夢とロマンが詰まってるんだよ?
天体観測は、古代エジプトから始まってるすごいことなんだよ!
ほらピラミッドを謎とかそういう時にでてくるでしょ?
え? 知らない? 知らないの??」
//まくし立てるように早口で。
「ほら、この望遠鏡を見て」
//SE ごそごそ何かを取り出す音。
//SE テッテレー的な音。
「望遠鏡を使っての天体観測は、ガリレオがはじめたって言われてるのよ。
ガリレオ、知ってる?
え、知らないの?
名探偵?
ちょっと何言ってるのか分からないよ!」
「ガリレオって言ったら、ガリレオ・ガリレイ。イタリアの有名な天文学者よ。
彼は10倍とかの望遠鏡で月のクレータや満ち欠けを観察したの。
400年以上も前よ。
400年、すごくない?
なのに、せっかくの発見で地動説を唱えたからって捕まっちゃうのよ~。今なら、地動説常識なのに、かわいそうすぎる……。
それでやっとこ釈放されたときに言った言葉が有名な『それでも地球は動いてる』なんだって。
くう~、カッコいいよね!」
//まくし立てるように早口。興奮気味。
「『お前、教室にいるときと全然ちがって、めちゃめちゃしゃべるな』って?
え、あ、しゃべりすぎ?
ごめん。ごめん。
先輩たちと天文談義をするのも楽しいんだけど、先輩たちだとみんな私より詳しいからね。こんなにはいっぱいはしゃべらないよぉ」
「今日は、ガリレオの月が見えないのは残念だけど、ほら見てよ。
この満天の星。星空って一言でいうのはもったいないくらいキレイでしょ? まるで宝石みたい」
「赤い星、青い星、銀の星、金の星。
ねえ、興味でてこない?」
//誘うように。
//SE きらきらと星の音。
「は?『その前に、さっき望遠鏡だって言ってたけど、お前が振り回してるのは双眼鏡だ』って、分かってるわよ!」
「んもう! 望遠鏡だと男子がいないと持ち運び大変なんだよ。今度は運ぶのの手伝ってよ。山とか高原が多いんだから」
//少しぷんすかしてる。
「『それで、天文おたくは何を説明してくれるんだ』って、『天文おたく』言うな!
今は、『
「『おまえだってぼっちキャンプって言ったじゃないか?』って。
……はい、すみません。反省します」
// しょぼん。
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