第3話 スリップしても諦めない
スリップとは断酒している最中に、極1時的に、再び飲酒してしまう事を指します。
僕は何度スリップしたのでしょうか?お酒を止めようと決意しても、10日も経たないうちに飲酒してしまいました。なんて意志の弱い男なのだと自分を罵りました。
断酒できないのなら休肝日を作り、節酒しようと考えました。しかしこれも失敗に終わりました。毎日の仕事がハード過ぎて、飲まなければいられなかったのです。
僕は今、59歳の無職です。障害年金と兄からの支援金でなんとか生活しています。働かなくなって約3年経ちました。
仕事をしていれば、僕はまだ飲酒していたでしょう。
無職になっても僕は飲酒していました。飲む量も増えて、昼間からお酒を飲むようになりました。もう死にたいって思いました。お酒を飲めばこの苦しみから解放されると信じていました。
吐くまで飲んだ事も多くありました。
飲んだ翌日、胃がキリキリと痛みました。血圧が高くて下げる薬を飲むようになりました。主治医から強くお酒を飲む事を止められました。
精神科でも毎回話す事はお酒との付き合いでした。働かない僕は断酒する事を選びました。令和4年10月から、月に1度のメンクリの診察日にだけお酒を飲んで良いというルールを作りました。
最後に飲酒したのが2月4日のメンクリの診察日でした。飲んだのは兄から貰ったハワイ旅行のお土産のパイナップルワインでした。これを最後に僕は断酒し続けています。
僕は今でもお酒を飲みたいと思っています。スリップしても自分を責めないでリセットすれば良いと考えています。
僕のスリップ体験でした。またここでお会いしましょう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます