第20話 アル中の末路

 こんにちは。龍神です。


 今日はメンクリの十文字さんから聞いた、アル中のBさんのお話をしたいと思います。年齢は70歳でアル中歴40年の男性です。Bさんには3人子供がいますが、アル中が原因で一切の交流がありません。嫁さんとは離婚しています。


 Bさんの若い頃は、お酒を止める努力をした事も有ったそうです。しかしスリップを繰り返し、何度も家族を裏切ってきたそうです。


 Bさんは生活保護を受け孤独に生活してきました。


 十文字さんはなんとかBさんに回復して欲しくて、いろいろ手を尽くしました。しかしBさんはお酒がやめられません。十文字さんがBさんのアパートに訪問すると、いつもお酒を手に持ち飲んでいました。


 Bさんはお酒を飲みながら「酒不味いんだよ、でもやめられないんだよ」といつも話していたそうです。


 最後は十文字さんもサジを投げて、Bさんに気が済むまでお酒を飲ませる事にしました。


 ある日にBさんのアパートへ訪問看護のヘルパーさんが訪ねると布団の上で亡くなっていたそうです。その手にはお酒が握られていました。亡骸を引き取る家族が1人もいなくて、無縁仏になると十文字さんは話していました。


 死ぬ最後までお酒を手にしていたので、Bさんは本望だろうと十文字さんは言っていました。お酒が原因で家族にも見放された悲しいお話です。


 僕は独身で家族もいないのですが、アル中にだけはなりたくないと考えています。

Bさんのご冥福をお祈りいたします。


 そして今日もお酒を飲みません。断酒にはお盆も正月も無いのです。

 僕は自分の為に、今後も断酒生活を続けていくのです。


 それではまたお逢いしましょう。

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