第17話 断酒は地味につらい

 断酒を始めて明日で6カ月が経ちます。


 お酒を飲む事をやめてしまった頃は、毎日のようにお酒が飲みたくて仕方がありませんでした。1番つらかったのは、禁断症状が出て鬱状態になった事です。死んでしまいたいとさへ思いました。


 その時に僕の支えになってくれたのが、毎週月曜日に家事支援をしてくれるヘルパーさんでした。1時間だけですが、お掃除をしながら僕の愚痴を聞いてくれます。


 僕がもし部屋で自殺をしたら、第一発見者にヘルパーさんがなる可能性があります。ヘルパーさんにそれを話すと、1人だけ利用者さんが亡くなっていたのを発見した事があるそうです。警察が来て事情聴取をされたと言っていました。


「龍神さん、やめて下さいよね」と言われました。


 僕が断酒を始めた頃も、励ましてくれました。それまでは、たまに赤ワインのフルボトルを買って来てくれたりしたのですが、それをやめてスポーツドリンクなどを買ってくれたりしました。ひきこもりで精神障害者の僕に対する偏見などありませんでした。


 断酒は地味につらいのですが、僕は続けて行く事にします。


 今回から僕の断酒記録を書いていこうと思います。「今日もお酒を飲みませんでした」というような簡単な記録です。


 僕がもしスリップして一口でもお酒を飲んだ時は、このエッセイを打ち切りとします。どこまで断酒できるのか、僕自身わかりません。でも体の調子も良いので、頑張れると考えています。


 僕は断酒期間を何カ月にするのかなど、目標は決めません。だってずっとお酒を飲まないと決めているのですから。


 そして今日もお酒を飲みません。断酒記録180日。これからもっと記録を伸ばしていこうと思っています。


 それではまたお逢いしましょう。

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