第10話 アルコールからの脱却
若い頃から散々お酒を飲んでいた僕に変化が訪れたのは、去年の夏くらいです。
無職になりひきこもり生活が続いていました。自殺願望は増すばかりです。お酒に逃げる生活が続いていましたが、僕は断酒する道を選びました。以前から断酒してスリップするの繰り返しでしたので自信はありませんでした。
今年の2月5日からの断酒を決意すると、僕はいろいろな人にお酒を止めた事を言って周りました。メンクリの十文字さん、主治医のM先生、支援センターのNさん、ヘルパーさん、兄、姉、外科の主治医、そしてカクヨムでも。
しかし僕が思う程、断酒は簡単な事ではありませんでした。
すぐに鬱症状が出ました。これは断酒する時に、必ず通らなければいけない道でした。お酒を飲めばこの苦しみから逃れる事ができるのは、過去のスリップ体験から学習済みです。
僕の心の中で「飲む」「飲まない」の葛藤が続きました。
メンクリの十文字さんと1カ月に1度面接をしてもらうのですが、これがガス抜きになりました。毎月断酒が継続している事を報告していたのです。
断酒1カ月経つとまだ飲酒したい気持ちが多くありました。苦しくて仕方がないと言うと、断酒とはそういうのもだと言われました。
断酒3カ月経つと、まだまだだねと言われました。褒められたい僕は悔しくて、引き続き断酒を決意するのでした。
次のメンクリの診察で、断酒6カ月になります。十文字さんとの面接はとても楽しくて、褒められてもけなされても良いのです。大事なのは僕が断酒を続ける事なのです。今日もお酒を飲まないと、強く自分に誓うのでした。
僕のお話を聞いてくれたあなたに感謝します。
またお逢いしましょう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます