七月の七分七十七秒のゆくえ　～革命のエチュードを、きみに～

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　この物語の登場人物にとっては最も熱かったはずの7月の一日。
　それを指し示す謎のことば、そして、それに何の興味も示さない、かつて想像力豊かだった友…。
　文学に、絵画に、そして音楽に夢を見た男たちは、どうして権力にかかわり政治的偉業をなし遂げるとその想像力をなくしてしまうのか。
　その悲しみ、おかしさを、乾いた筆致で描きます。

　作者の前作「背徳を浴びる鳥のうた　～亡き王子のためのパヴァーヌ～」とも関連作です。