文章で観せるというか、音楽に反応して自然に身体が動くように、作者様の語りに乗せられてしまいます。それがまた、べらぼうに面白い!笑歴史、史実にはとんと疎い私ですが、何の知識もなくてもとんとん拍子で楽しめます!ところで最後に。焼石は、いつまでたっても焼石なのでしょうか?
希代の戯作作家馬琴ちゃんこと滝沢馬琴と、世界に名だたる絵師北斎さんこと葛飾北斎の、若かりし頃の切っても切れない縁のお話です。コンビを組んだ黄表紙は大人気、でも癖強めのふたりが大人しく共同作業に勤しむはずもなく。プイっと離れちゃあすぐにおまんまの食い上げ、やっぱりとくっつけばマッチの頭薬と側薬のようにアッという間に大炎上。そのバイタリティはどっから湧くんかいな、というほどさかんにやり合いますが、お互いどこかで相手の天才を認めているという、何とも不思議な関係です。海石榴さまの軽妙な語り口はまさに戯作。面白いです。
滝沢馬琴ですよ!葛飾北斎ですよ!スゲーですよっ!江戸の二大怪獣大決戦ですよっ!いや、これホントだからっ!馬琴ちゃんバキン!バキン!っすよ!←何言ってんだ(笑)
もっと見る