第7話 車輪の下 ヘルマンヘッセ

ついに来た!

新潮文庫に感想を100冊贈ると決めてからこの本は欠かせないと思っていた。ヘルマンヘッセの『車輪の下』。

この作品を今でいうBLの元祖というのか、否か。

青春文学の金字塔であり、ヘッセの作品で最も読まれている本作。

それだけに受験勉強がみんな大変なのか。

車輪の下を読んだのは私学に通っていた12歳の頃。あの頃は車輪の下じゃなくて上にいたから落ちぶれたハンスを超下から目線で憐れんでいた。

15歳から閉鎖病棟に入院していたし、今の私はまるでハンスのようだ。ハンスみたいに死んではないけど。そして、せっせと新潮社に感想を送って、何度も落選を嘆いてはすぐに忘れて、ネット投稿をいそいそとする。懲りないな、まるで、作者のヘッセのように生きることを望んでいる。(言い過ぎました?) それでも、車輪の下は教えてくれる。青春は甘い果実じゃない、苦いんだ、と。

それでも、あの頃の甘酸っぱさに浸りたい方は必読。


≪本書をどこで知った?≫

中学時代、学級文庫で知りました。

先生、ナイスチョイスだね。


≪印象に残った一行≫

ハンスとハイルナーのキスと、ハンスがエンマに遊ばれてしまうところ。

青春の赤恥ですね。いやいや、青い。

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