第12話 月桃夜 遠田潤子
奄美大島で育った兄妹の少年と少女。
兄は妹を庇い、妹は兄を慕う。
極貧の生活で二人は翻弄される。切ない悲恋もの。
本屋さんで即座買いした本。とんでもない作家を見つけてしまった! と買う道中わくわくしていた。その後、作者の遠田さんは一躍人気作家になった。
冒頭の現実世界の身体障碍の少女の話も切なかった。
自分の性癖とここまで似ている人に驚き。ああ、私の趣味嗜好は決して珍しくもなく、こんな大物作家さんも描いてくれている。
遠田さんは何故、ここまで切ない話を美しく描けるのだろう。
それが才能だ、と思うが才能ももちろん遠田さんの洞察力もあると思う。それと弱者に寄り添う人間性と。
まだ見ていない方は読んだほうがいい!
≪印象に残った一行≫
最後にサネンとフィクサが死のうとするシーンは感動ものでした。
何て美しいのだろう。
人の死がこんなにも美しく描けるのか。
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