雪解けて芽吹く草花目をやりて水をやりつつ育つのを待つ チャーハン
第1回カクヨム短歌・俳句コンテストに参加する用の作品
目次
連載中 全53話
更新
- 雪解けて芽吹く草花目をやりて水をやりつつ育つのを待つ
- 空を見る飛ぶ鳥達に目を向けて顔を戻せば君の黒髪
- 陽が落ちる鴉が鳴いた午後五時に空の夕焼け風船が浮く
- 憧れて取り組みながら楽しんで私はずっと成長する
- 燦燦と熱いひかりが降り注ぐアイス食べつつ日傘をさした
- 落雷が地面に落ちて音鳴らす耳栓ハメて布団に籠る
- 砂道をザクザク歩む子供達無垢な笑顔に親は惹かれる
- 雨の日に空を眺めるカラスたち暗い夜空に彼らは消える
- マグロ達空を飛んでる眠りつつ壁にぶつかり地面に落ちる
- 杉の花風に揺られて花粉飛ぶ春の訪れ感じくしゃみ
- 好き人に苺の花を見せるべく私は一人ハーブを買いに
- 夏の雨日々顔色を変えながら住む人々に利益もたらす
- 恋心抱きつつも伝えずに日々は過ぎ去る戻ること無し
- 絵画達一つ見る度ふと思ふ何故生前に褒められぬのか
- 桜散る花弁の一つ拾い上げふと君思ふ十八の夜
- 素敵だね君と夜空を眺めつつ花火は上がる七月の夜
- 人による人工物が空を飛ぶ鳥達空を眺めて涙
- 向日葵が東の方を向いている僕もつられて東を向いた
- 雪が降る寒々とした冬夜空手をつなぎつつ共に眺める
- 恋心憎しみ変わり突き刺した血生臭さに咽び嘆いた
- 足踏みをするのが癖で手放したけれども僕は変わっていくよ
- 人生の希望の光捜してる僕の人生君の人生
- 秋風は人に色々連想させる食欲の秋や芸術の秋だ
- 静かな夜ビルの屋上にて僕は眺める世界の綺麗さ眺めて飛ぶ
- 盆の月キュウリやナス乗りながらご先祖様は笑顔で戻る
- 暗闇の部屋の光に私言う君はエーアイ人ではないの
- 曇り空白い白煙昇りゆく天まで届けよ匂いや匂ひ
- 冬の雪貴方と私眺めつつ星を指差す指輪煌めく
- 泡沫の水の水面に溶けていく雨粒達は何処へ行くのか
- 出会いとは別れと常にともにあるともに生きる仲間は大切
- 美しい色の花達毒がある油断してれば命を散らす
- 最近は鮫よりシャチが強いです鮫さんみんなシャチが苦手
- 大木にぼくは今日も腰掛けるけれども今日は君も共に
- 朝露が形成された窓を見る少女は一人体育座り
- 服濡らしたサッカーウェア着た少年が窓開けた少女へことばを言った
- 黒猫が捜すカケラは人々の大切なおもいでしまわれている
- ザリガニは海老に似た味するらしい食べれるのかとふと思う夏
- 真実は無数にあると誰か言うそれなら全て探し出したい
- 桜咲き桃色の花地に落ちるまた会うときは桜咲く時
- 水飛沫浴びて浴びせて笑いあうそんな二人は今日も共に
- 瞳無し心も無しの化け物は暗い森にて人を喰らった
- 真夜中に蛍の光飛んでいる真夏の水場憩いの広場
- 探偵になりたい少女は恋をした遅刻魔の男の子何処に惚れたの
- 焼き鳥屋鳥の匂いが立ち込める店の中にて男が二人
- おちていく空の向こうの世界まで無限のかなた暗い宇宙
- 眠りたいうつつとねがう夜一時貴方はずっと勉強する
- 2アウト2ストライクグラウンド暑い陽射しを睨み勝負
- 月を見るお天道様は笑ってる二人は何時も互いを見てる
- 真実の中には何時も仮定あり鏡映せば結末変わる
- ひらひらと堤防の上舞っている女性一人視界に入る
- 陽が沈む晩春の夜駅内でさいごの会話二人はかわす
- 潮風が僕らの命連れていく飛べよ飛べよと風が吹いてる
- やってくる心が鳴らす強い音彼が来る時心臓高鳴る
おすすめレビュー
★308
★で称える
★ ★ ★
レビューを書く
ユーザー登録(無料)をして作者を応援しよう!
登録済の方はログインしてください。
★★★ Excellent!!!
絵画的な句が多く、写真集を広げているように感じる短歌集 綾森れん@精霊王の末裔👑6章完結
日常のふとした風景に、
思わずスマホを構える――
そんな景色が短歌として切り取られています。
もちろん情景以外を詠んだものも含まれていますが、
景色を見て動いた心を言葉にした句に、
印象的なものが多いと感じました。
日常生活で使うシンプルな言葉を選んでいるのに、
どれも情景にぴったりで、
思わず「分かる分かる」とうなずいてしまいます。