概要
赤ずきんの商人と喋るオオカミのお話
ベリー。それは不思議な力を持つ宝石。地底に竜が眠ると言われるドラゴンメイド国では、そのあちらこちらでベリーが採取できる。その魅力に取りつかれたベリー売りたちは広大なドラゴンメイドの各地を渡り歩き、彼らが旅をするために築かれた黄色い石畳の道は、いつしかベリーロードと呼ばれるようになっていた。
いつも赤いずきんをかぶっているラズは、そのベリー売りの一人である。各地で珍しいベリーを採取し、それを求める人々に売りながら、行方知れずの兄ブラックを捜して、今日もベリーロードを歩いていた。共に旅する相棒は喋るオオカミのブルー。ふたりはクマと本の町として有名なタイトルページに滞在していた。クマのような見た目の人々の温かみに触れながら、ラズは相棒のブルーの他、たまたま合流した双子の弟のクランと共にベリー売
いつも赤いずきんをかぶっているラズは、そのベリー売りの一人である。各地で珍しいベリーを採取し、それを求める人々に売りながら、行方知れずの兄ブラックを捜して、今日もベリーロードを歩いていた。共に旅する相棒は喋るオオカミのブルー。ふたりはクマと本の町として有名なタイトルページに滞在していた。クマのような見た目の人々の温かみに触れながら、ラズは相棒のブルーの他、たまたま合流した双子の弟のクランと共にベリー売
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