概要
前作『二番目な僕と一番の彼女』の世界の続編です。前作をご覧になって頂けて、お好みに合う方がいらっしゃれば、後日談として空き時間のお供になれますと幸いです。
同じ高校に通う男女とその周囲の、青春の日々を切り取った群像劇。
二人の甘い恋の一場面でもあり、身分差の恋との戦いでもある。
純粋な片思いの恋でもあり、過去の恋との対峙でもある。
時には、まだ恋を知らない物語であり、そして、最悪からのやり直しの物語でもある。
複数の恋が絡み合う、一つの物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!見抜く心
素晴らしい作品でした。
この作品の魅力は何といっても主人公。
どんでもない過去を経験し、本来なら人間不信に陥ってもおかしくない環境から立ち直った人間はえげつないほど懇篤で清い心を身にまとってた。
同性同名の佐藤一と比べられ、名前ではなく「2番」と呼ばれ続け、完全に孤立してもその心が黒い霧に覆われることはなかった、そんな主人公は本当にかっこよく、人間が出来過ぎてるというか一つ一つの行動や言葉に優しさが溢れ漏れてる、彼はもはや他と比べるような領域には存在してないまさに「無二」という言葉がよく似合う人物で、そんな主人公に恋するヒロインも全校から2番と揶揄されてた主人公の人柄を早くに見抜けるほど清い…続きを読む - ★★★ Excellent!!!傍にいる存在の大切さに気づける物語。誰もが主人公の素晴らしい後日譚
さまざまなキャラクターの生き様が見れる物語。
「二番目な僕と一番の彼女」の後日譚ということで、キャラクターも馴染み深い子たちが登場します。
まだ青臭さの残る彼らの青春は、時にほろ苦く、時に甘酸っぱいものです。
けれど、迷いながらも進み続けていく彼らの強さに、いつの間にか応援したくなっていました。
誰もが主人公になれる。
登場人物一人一人のそんな部分を、色鮮やかに描いた作品です。
光が照らす場所には、影も落ちている。
しかし、誰かが影の中に居るのなら、手を引いて光の元へと連れて行く。
そんな存在が、傍にいる幸せ。
絆と友情と恋と愛。
全てをこの物語で見ることができます。
青春という…続きを読む - ★★★ Excellent!!!傑作「二番目な僕と一番の彼女」世界がますます広がります。
前作「二番目な僕と一番の彼女」の主人公を始めとして彼らを取り巻く周りの人物達の群像劇が序章に続き始まりました。
視点が変われば同じ出来事も違う印象になりますし、合わされば広がりも深みもある物語になりますが、作者はその実力を備えた筆力で魅力的な群像を描いて読む者を惹き込ませていきます。
彼らの行動の裏では合間では何が起きていたのか、ピースを埋めるかのようでもあり二次創作のようでもあり、前作のファンなら必ず楽しめると思います。
前作は4章で終わり、今回の区切りも(交響曲などで使用される4つまでが普通の)楽章単位ですが、どう続くのか期待しています。