学校の空き教室へ仕掛けた防犯カメラにマズい映像が映っていた

冤罪をかけられた主人公が自ら冤罪を晴らすも、冤罪事件で自分に追い打ちをかけた両親姉妹と両片想いだった幼馴染から植え付けられたトラウマに、事件を機に再び、あるいは新たに関係を持つようになった人達に支えられながら立ち向かっていくメインストーリーと、その支援者や事件の関係者らの抱える問題に触れていくサイドストーリーとが織りなす群像劇。

確認を怠った結果の事実誤認による冤罪の助長、集団意識による正義感の暴走からのイジメ、他にも価値観の押し付けからくるモラハラやストーカー、無理解によるジェンダー問題、冤罪加害者家族のその後など多彩な登場人物に関わる様にして実に様々な社会的な問題が盛り込まれています。…続きを読む

こちらの予想を裏切るような展開が多く、登場人物の行動に違和感を覚えることもありますが、読み進めれば登場人物の行動が理解できるような構造になっています。

こういう作品を書く人が少ないのか、星が伸びにくいのか、どちらか分かりませんが、他に類を見ない作品で新鮮な気持ちで読み進めることができました。

応援コメントは、登場人物の行動に対する違和感から、過激な人による暴言が多いので見ない方が良いでしょう。

これほど没入できる小説が他にあるのか！？
一人一人にフォーカスされており、他の小説ではチグハグに感じることもありますが、この小説だとそれぞれのキャラに入り込んでしまうような感じがします。
また、ストーリーもありきたりな展開ではないこともより想像力を刺激されあっという間に読み切ってしまいます。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（72文字）