傑作「二番目な僕と一番の彼女」世界がますます広がります。

前作「二番目な僕と一番の彼女」の主人公を始めとして彼らを取り巻く周りの人物達の群像劇が序章に続き始まりました。
視点が変われば同じ出来事も違う印象になりますし、合わされば広がりも深みもある物語になりますが、作者はその実力を備えた筆力で魅力的な群像を描いて読む者を惹き込ませていきます。
彼らの行動の裏では合間では何が起きていたのか、ピースを埋めるかのようでもあり二次創作のようでもあり、前作のファンなら必ず楽しめると思います。

前作は4章で終わり、今回の区切りも(交響曲などで使用される4つまでが普通の)楽章単位ですが、どう続くのか期待しています。

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