女勇者がポンコツ過ぎて目が離せません(泣)
※プロローグは主人公が学園に通うまでの経緯です。メインヒロインの登場は本編からになります。
――主人公のリトは小学生の頃に流行っていた「ファイナルドラゴン」と呼ばれるゲームが大好きな高校生だった。彼は押し入れの中から小学生の時によく遊んでいたゲーム機を発見し、久々にファイナルドラゴンで遊ぼうとした。しかし、ゲームを起動した瞬間に謎の光に飲み込まれ、彼はゲームの世界に転生してしまう。
ファイナルドラゴンの世界に転生したリトはゲームの主人公である「ハルナ」と同じ学園の同じ教室に通う生徒になった。彼の知る限りでは物語が進めばラスボスである魔王をハルナが倒すはずだった。だが、この世界のハルナは学園一の落ちこぼれで魔王を倒すどころか退学の危機に陥っていた。
「あ、そういえば……ゲームに残っていたデータは腕力が強くて賢さは低い脳筋キャラだった!?」
どうやらハルナが頭が悪いのは転生前のリトが彼女を「脳筋」のキャラクターに育て上げたせいだと発覚し、このままではハルナは退学になってしまう。世界平和のため、リトは何としても彼女を立派な女勇者に育てなければならなかった――