勇気

医療ものというより、心の病を抱えた主人公の内側を詩的に描いたドラマ。多くの人が同じように悩んだことがあるはず。気付くと目が文字を追っている。読みおっ割ったあとにカタルシスを覚える。

作者のプロフィールを読むと、まだ小説を書き始めたばかりのようですが、まず読んですぐに気が付く端正で丁寧な文章に惹かれます。

主人公の不安げな様子と職場の先輩たちの視線や溜め息。
誰しも社会人１年目の時に感じる焦燥感に満ちていて、情景が目に浮かびます。

正直、カクヨムコンでどう星やフォロー、PVを獲得するかといった点やエンタメ作品をどう執筆するかといったことにこの数カ月注力して若干疲弊していた私には、とても心が洗われて初心に返りました。

作者さんには、どうかこのまま続きを思うままに書き綴っていってほしいと願います。