ネコ
俺は英斗。
俺の可愛い紅葉は猫とじゃれ合っている。
父の友達が旅行に行くので一晩預かってほしいと言ってきたらしい。ちなみにこの猫の名前は「ネコ」と聞いている。
「ネコ~♪ほ~ら、猫じゃらしだよ~♪」
「ニャー♪」
紅葉はネコと一緒に戯れている。
……カワイイぞ、俺の紅葉。(そっちかい!*作者の声)
「ネコちゃ~ん♪待て待て~♪」
「ニャー♪」
ほう、今度は鬼ごっこか。
やはり、俺の紅葉は何をしても可愛いな……。
ネコとあんなに楽しそうに戯れて……。
「ニャー♪」
ポフッ!!
紅葉の上服の中にネコちゃんが入ってしまう事態発生!!
「きゃあ!!」
紅葉ちゃん驚く!!
「こっ、こら!ネコちゃん!胸の上で動き回らないで~!!」
……なに?(
ほう……、猫ごときで俺の紅葉に触れようなんて百年…いや、千年早いな……。
(英斗くんに
紅葉の服の中にいるネコに声を掛ける英斗。
「ネ~コ~♪」
「ニャ♪ア…………」
ピキーン……。(英斗の笑顔で殺意を感じネコが固まる音)
英斗が閻魔の笑顔で優しく言葉を紡ぐ。
「ダメだぞ~、こんなオイタをしたら♪汗をかいただろうし、俺がキレイに洗ってやるからな♪」
ネコ、英斗に風呂場に連れて行かれる。
「猫ってシャワーは苦手って聞くけど……??」
紅葉の疑問をよそに英斗はネコを連れて風呂場に行く。
風呂場にて。
「さぁ!綺麗にしてやるからな♪」
ネコ、硬直したまま動かない。
「いい子に大人しくしてるな~♪」
シャワーを出して猫にかける。
心配で風呂場に来た紅葉。
シャワーの音が聞こえてきてもネコが嫌がって泣いている様子がなかったので、安心する。
(良かった……。シャワーが苦手な子じゃなかったのね……。)
安心してリビングに戻る紅葉。
一方、風呂場にて。
「ネコ~、気持ちいいか~?」
ネコ、恐怖感が半端ないため大人しくしている。(というか、震えている。)
「紅葉の胸で遊ぶなんていけないネコだな~。」
英斗、ネコを洗いながら説教(?)をする。
「いいか~、紅葉に触れていいのは俺だけだ。分かったか?ネコ。」
英斗が不気味に笑う。(
「ニャ……ア……。」
あまりの怖さで大人しく言うことを聞くネコ。
「紅葉に悪戯をしなければ、俺がちゃんと面倒見てやるから安心しろ♪」
そう言って英斗は鼻歌を歌いながらネコを綺麗にしていく。
……この人間って怖いニャア。逆らったら最期な気がするからここは大人しくしておくニャア……。(ネコ、心の声)
次の日の夜、ネコは無事に飼い主の元に帰って行った。
ちゃんちゃん♪
秋の葉は優しい音色を奏でる 華ノ月 @hananotuki
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