世界観が分かりやすく作られており、入りやすかったです。また文の作りが丁寧で読みやすかったです。
次回を楽しみにしています。

ひとこと紹介でも書いたとおり、本作について私が抱いた感想ないし印象の大枠は「ダブルヒロイン（双子）×王道ファンタジー」というところ。

封じられた魔女の魂に体を乗っ取られてしまった双子の妹カテリーナ。
主人公アルフレッドと共に、行方をくらました妹を追う双子の姉リリアーナ。

この二人がそれぞれ「さらわれ系お姫様ヒロイン」と「主人公とコンビを組む相棒系ヒロイン」のそれぞれの立ち位置を占めて、主人公アルフレッドと三人で物語を牽引してゆきます。
こういう形式だとふたりのヒロインのうちどっちかに比重が偏りそうな懸念はあるのですが、物語自体が「魔女に体を乗っ取られたカテリーナの捜索と救出」を骨子に進んでいるのと、ヒロイン二人が「双子」という分かちがたい関係性にあるためか、あるいは主人公のアルフレッドの成長や周囲を取り巻くキャラクターの描写をきっちり積みながら物語を構築しているためか、ヒロインまわりは目下巧みに天秤がつりあった塩梅です。
立ち位置というのか、関係性というのか、そういうのの配置の仕方が上手いなぁと思うのです。

またヒロイン周りの描写に限らず、本作はつくりがとても手堅く堅実で、話が進めば進むほどそこまでに積んだ諸々が思わぬ形で伏線として回収されるなどする、「巧い」おはなしでもあります。
さりげない伏線の張り方が巧い作者さんのようなので、「ツインズソウル」というタイトルからして何… 続きを読む

本作は魔法が存在する異世界を舞台として、湖の底に沈んだ街を一人の少年と双子の少女が調査することから始まる物語です。

歴史に埋もれたその場所は、ひょんなことから三人の前に本当の姿を見せることになるのですが、古代魔道具の発見に沸く彼らの背後には不穏な影が忍び寄っていたのでした。

取られたものは取り返す……、銃と魔法と細剣が躍る爽快感溢れた戦闘描写は必見です。

はじめにヒロイン姉妹の片割れが、魔道具によって身体を乗っ取られてしまいます。
この展開はある意味、囚われの姫君を連想させてくれる心躍る設定です。
その救出に向かう、ヒロインと幼馴染。
まさにヒロイック・ファンタジーな展開。
魔法や魔物のいる世界観。そこから始まる救出劇という冒険。
文体も読みやすい軽やかさで、物語を盛り上げます。
異世界転生じゃないファンタジーものも読んでみたいという方に、お勧めです。

　仲良しの３人パーティーが「宝物庫」にたどり着きます。そして、その中の「魔道具」であるネックレスを首にかけた瞬間事件がおきます。そう、ネックレスをかけた女性が、古代の魔女に体を乗っ取られてしまうのです。

　私がこの物語を読み始めて、思い出したのが「ロードス島戦記」の「カーラ」と「小ニース」、「ウッドチャック」の話でした。「ロードス島戦記」は、そこで「壮絶」な「心の葛藤」があっての判断があって、… 続きを読む

物語の舞台は、魔法が使える世界です。

魔女に乗っ取られ、連れ去られてしまった少女を救う為に主人公達は旅に出ますが、果たしてどうやって取り戻すのか。

この小説はしっかり改行してあって、とても読みやすかったです。

冒険、魔法、そんな言葉が気になった方は、ぜひ読んでみてください。

アルフレッドとカテリーナとリリアーナの仲良し３人組は運にも助けられて遺跡の中の魔道具のいっぱいある宝物庫を見つけるのですが、カテリーナが赤い宝石のネックレスに魅入られて首にかけた所身体を乗っ取られて逃げられます。

それをどうにか見つけて赤い宝石のネックレスを外させ封印するのが、この話です。

遺跡にはまだまだたくさんの役に立つ物があるだろうし知り合いには魔道具にくわしい公爵の息子もいるのですが… 続きを読む

　読みやすい、わかりやすいで、すんなり物語の中に入っていけます。内容も非常に興味深く、面白いです。どんどん続きが読みたくなる。ぜひお勧めしたい作品です。

プロローグを読んだ時点で、この物語の壮大さが一発で伝わってきます。
風景の描写も世界観を想像する役目を十二分に発揮しており、読み進めながら情景が浮かぶように読み入ることができます！

プロローグで封印し、その後に続く話で主人公たちがその同じ場所から始まり、どのようにこの長い期間封印された謎に迫っていくかに期待できます！

魔道具という設定がとても生きており、旧時代の遺物が強力だったら、今は失われ… 続きを読む

　ハイファンタジーで謎の多い遺跡に旅立つなんて、冒険心をくすぐります。
　遺跡や宝石や魔女など、気になるファンタジーのキーワードがあったり、それらも一癖も二癖もありそうな謎を抱えていて、今後の展開に期待です。