あ、求めていた物語だ。

そう思う小説は人生で何度か出会うんですが、間違いなくこの作品もそうでした。
狂気。思慕。恐怖。純粋。気持ち悪さ、おぞましさ、恋しさ。
作中の色とりどりの光の表現と相まって、ぐるぐると飲まれるような凄まじい文章とストーリーです。
特に後半の助けに対する『回答』の表現はぜひ読んでもらいたいです。凄まじかったです。
伝奇、民俗学、因習、情念どれか好きなら確実に後悔しない一作だと思います。
個人的には「狂う」表現が好きでした。すごく好きでした。(この狂うことの意味も最後まで読むといろいろ変わってくるんですが)
ぜひ、最後までご一読ください。

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