概要
このありふれた犯罪において、真に「贖罪」すべきは誰なのか?
2008年6月。巡回中の警察官が、全身に切り傷を負って血まみれの包丁を持ったまま路上に倒れている女子高生を発見。近くにある自宅に踏み込むと、室内で死亡している男性が発見された。死亡したのは五年前に妻を殺して指名手配中だった凶悪殺人犯・岸辺和則。救助された女子高生・吉木瑠衣子は事件のショックから事件当時の記憶を失っていたが、警察は現場の状況から殺人容疑で逃亡中の岸辺が強盗目的で瑠衣子の家に侵入して彼女を包丁で襲ったものの、瑠衣子の抵抗で包丁を奪われて返り討ちにあったと判断。瑠衣子には正当防衛が成立し、岸辺殺害の罪には問われない事となった。だが、正当防衛とはいえ人を殺してしまった瑠衣子は罪悪感に苦しめられ、事件後二週間経っても登校できない状態が続いてしまう。そんな中、時折蘇る謎の記憶……暗闇の
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