ぜんぶ詰め。愛も、涙も、活劇も。


本作、実は、別のおはなしのベースとなっています。
わたしはその、別のおはなしが大好きで、だから、こちらもぜひ知っておきたいという気持ちで読み始めました。

少しずつ、少しずつ読んでいこうと。

試みは失敗しました。
あんまりおもしろくて、最後まで、一息に拝読してしまって。

わかんない。うまく表現することばが見つからない。でも、なんかもう、みんな大好きでたまらないんです。サカキさんも、ラ・ドーンさんもレイナさんも、クララちゃんもヴィグくんも、警察のひとも殺し屋のひとも。

こんなに個性のかたまりみたいな登場人物が、あんなにあちこちで、こんなにたくさんのできごとを経て、それでもちゃんと、おはなしとしてまとまってて。

泣くし、笑うし、ドキドキするし。
もう、なんだか、わからなくなりました。

ずっとこの世界にいたい。
もっともっと、サカキさんたちと、どたばた、わちゃわちゃ、たくさんの風景をみたい。

ふるきよき、ってことば、使っていいのか迷いましたが、やっぱり、そうなんだと思います。

ふるきよき、活劇。
どんな時代にあっても傑作とされるべきおはなし。
愛も、涙も、活劇も、ぜんぶそこにあります。

大好きです。
ありがとうございました。


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