概要
落下したコンクリブロックで依頼人が死にかけた。
事件当時、そのアパートの屋上は奇怪な魔法陣が幾重にも広がり、魔術儀式の跡地のようだったという。
ストーカーの呪いに怯える依頼人に、女子大生探偵・明崎明(あきさき あかり)は「事件の真相はオカルトではない」と告げ、探偵助手・黒繰朔夜(くろくる さくや)とともに調査を開始する。
もちろん、事件の真相はオカルトでは断じてない。魔法、呪い、超能力。どれも全然違う。無人の屋上から依頼人めがけて鈍器を落とす、とっておきの方法(トリック)がある。
頑張ってね、明崎さん。君の活躍、隣でちゃんと見てるから。
◆シリーズ全体のあらすじ
殺人トリックを趣味で販売する主人公・黒繰朔夜(くろくる さくや)は、ここ3か月、ヒロ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!キャラを楽しむ!もといキャラクターに滅茶苦茶にされようという話。
ミステリーとしての魅力とか、文章の良さとか、そういうものは他の上手なレビューがあるので、物語を読むにあたってキャラクター萌えを抱きやすい者としてオススメしたいと思います。
でも、一番言いたいことは一番最後です。
みんな1話をとりあえず読みましょう。
主人公がね……黒操さんがね……良いんです……。
作品はタイトル通り黒幕である彼の一人称視点で進んでいくのですが、彼のテンションの浮き沈みがとにかく愉快で大好きです。
ヒロインが関わっているときとそうでないときの感情の揺れとか……。
シリアスなシーンとコミカルなシーンでコロコロとノリが変わり、感情を滅茶苦茶にされます。
ヒロインの明崎さんはとに…続きを読む - ★★★ Excellent!!!続きが待ち遠しい
とある何の変哲もない夜に唐突に友人からメッセージが届きました。
いきなり何の用なんだと開いてみると、曰く感想を話す相手が欲しいから読んでくれとカクヨムのリンクが貼られていました。それが私とこの作品との出会いです。
とりあえず一話を読んでみたのですが、冒頭から天を仰ぎました。なるほどタイトル通りだ。だが、こんな黒幕でいいのか。
この黒幕、熱意がおかしい所にある。
そして読み進めるほどなんだか戸惑ってる私の方がおかしい気がしてくる。探偵さん今すぐ逃げて。目の前の助手はやばい男だ。
ただ、読み進めていくと丸っきり騙されているわけじゃないのがたまらない。普通はこうでしょ!という所でも探偵はちゃんと…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あらすじを読まずにまずこのレビューを読んで欲しい!
☆小説本体のあらすじ欄は小説賞の応募のためにネタバレ有りですので、読まないことをお勧めします。
かの有名なホームズとワトソン博士のように、探偵ものには鋭い推理を放つ探偵と魅力的な助手が必要です。たとえばその助手が発する何気ない一言で探偵が真相に気づくなんてシーンは、助手がふと目を留めた何かの持つ真実に探偵だけが気付くからこそ、そして誰も気に留めなかったそれを助手が探偵に伝えるからこそ輝くわけです。
最後に探偵の推理発表にはやはり絶妙な相槌をうつ助手の構図がよく似合う。
この小説はそんな探偵である女子大学生と助手の話です。しかしこの助手、彼が持つ魅力は一味違う。そう、この小説におけるトリ…続きを読む