最終話 俺は3人のことが大好きだから!

 ルビアたちから『好きだ』という気持ちが伝わってくる。


 そのことをモモに相談すると…


「うん。エッチして、ルビア姉さんたちと結婚すればいいと思う」


「…………………」


 『これしかないでしょ』という顔で言われる。


(俺自身、ルビアたちの気持ちはとても嬉しい。だが、俺は本来この世界には存在しない人間。そんな俺がルビアたちと、これからも過ごしていいのだろうか?俺が3人を幸せにすることができるのか?)


 そんな不安ばかり浮かんでくる。


 そのことをモモに伝えると…


「つまり、レオさんはルビア姉さんたちを幸せにする自信がないということですか?」


「一言で言えばそうなるな。俺はルビアたち3人のことが好きだ。だからこそ俺の下から離れ、他の人のところで生活した方が幸せになれるかもしれないと思ってしまう」


「はぁ」


 ため息で返答される。


「ルビア姉さんたち、今の話、聞こえましたか?」


 モモが突然大きな声を出す。


 すると、ルビアとリリィ、ミュアがリビングに入ってくる。


「えぇ、聞いてたわ。モモ、ありがとう」


「いえいえ!では、ウチはこの辺りでお暇させていただきます!」


 モモがリビングから出て行く。


「ねぇ、レオくん。私はレオくんと一緒に暮らせるだけで幸せなのよ」


「私はご主人様と一緒にいられるだけで幸せです!」


「ウチもです!」


 3人が本気で言っていることがわかる。


「でも……」


「たしかに、私たちはレオくんの元から離れた方がここより良い環境で過ごせるかもしれないわ。ここより豪華な食事がでて、何不自由なく生活できるかもしれない。でもね、私はレオくんのいない環境が、ここより良い環境だとは絶対に思わないわ」


「っ!」


「レオくんがいない環境を幸せとは呼べない。私たちの幸せはレオくんの側にいることよ。この理由だけじゃダメなのかしら?」


 ルビアの言葉にリリィとミュアも頷く。


(あぁ、俺は何をビビっていたんだろう。俺はルビアたちが俺の元から離れて幸せになれるならそれでいいと思ってた。俺自身の幸せを押し殺して。でも、ルビアたちは俺といることが幸せだと言ってくれた。なら、俺が取るべき行動は1つだ!)


「ルビアたちが、俺と一緒にいることが幸せだと言ってくれて嬉しかった。俺も、みんながいない生活は幸せじゃない。だから、これからも……いや、一生、俺のそばにいてくれ!俺は3人のことが大好きだから!」


 俺は3人に自分の気持ちを伝える。


 俺の返事を聞いた3人は満面の笑みで、俺に抱きついてきた。




 俺はルビアたちと、これから一生過ごして行くことを決める。


 その晩、俺は部屋を薄暗くして一人で寝ていると、ゴソゴソと言う音と部屋の鍵が開く音、俺の部屋に誰かが入ってくる音が聞こえた。


 俺は目を開け、上体を起こすと、ルビアとリリィ、ミュアがいた。


 下着姿で。


「なっ!」


 俺は普段見ない3人の姿に驚き、見ないようにしようと思うが、目が3人の体をロックオンしており、ずっと3人の下着姿を見続けてしまう。


 その間にルビアたちは俺に近づいて…


「私たちはレオくんのことが大好きなの。だから……」


 ――私たちを気持ちよくさせてね。


 ルビアから耳元で囁かれる。


 俺はその言葉で、今まで押さえ込んでいた欲望を解放する。


 俺の上に乗っていたルビアを無理やりベッドに押し倒し、今度は俺がルビアの上に乗る。


「ふふっ、ようやくレオくんも本気になってくれたのね」


 目の前にはルビアの柔らかそうな巨乳があり、今すぐにでも触りたい衝動に駆られる。


「俺もルビアとリリィ、ミュアのことが大好きだ。これから一生、俺は3人のことを大切にする」


「レオくんからそう言われて、とても嬉しいわ」


 俺に馬乗りされながら、蕩けた顔でルビアは言う。


「私もご主人様のことが大好きです。一生お仕えさせてください」


「ウチもご主人のこと大好きです。これからもお仕えさせていただきます」


 リリィが俺の右腕に、ミュアが俺の左腕に抱きつきながら、耳元で囁く。


「あぁ、ありがとう」


 その言葉を聞いて、俺は欲望のままに3人と交わった。




 翌日。


「うぅ〜、まだお股の辺りがジンジンします」


「あ、お姉ちゃんもなんだ。ウチもまだジンジンするよ」


「ふふっ、私はそこまでないわね。最初は痛いって聞いてたけど、思ってたほどじゃなかったわ」


 3人がそんな会話をしている。


(昨日は流石に疲れた。3人を相手にするってなかなかハードだったよ……)


 俺はそんなことを思いつつ、3人の会話を聞く。


(でも、ようやく3人の好意に向き合うことができた。このまま幸せな時間を過ごせるよう、俺も頑張らないとな)


 俺は3人の笑顔を見ながら、心の中で決意する。


 こうして、俺たちはこの屋敷で、末永く幸せに暮らしていった。


【完結】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 作者です。


 この作品をここまで読んでいただきありがとうございました!読者様の応援はいつも励みとなっておりました!


 おかげさまで、今作品を完結させることができました!読んでいただいた読者様、応援していただいた読者様には頭が上がりません。ありがとうございます!


 まだまだ未熟者ですが、読者様に楽しんでいただける作品を作って参りたいと思いますので、今後も応援していただけると嬉しいです!


 またカクヨムコンが始まり、先日、作者は新作のラブコメを投稿しました。


〜タイトル〜


 髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。


https://kakuyomu.jp/works/16817330667724326520/episodes/16817330667724701293


 今後も応援のほど、よろしくお願いします<(_ _)>

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【完結】奴隷商人に転生したので、奴隷商人をやめた俺。美少女たちに優しくすると、俺の家から誰も出て行ってくれない。 昼寝部 @hirunebu

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