第9話 もっとエッチな声を出して、レオくんを興奮させましょ?
無駄にデカいベッドに4人全員で寝る。
目が覚めると…
(あ、あれ?体が動かないぞ?)
俺は原因を探ろうと、目を開けると、双子が両腕に抱きついていた。
そして…
「あら、起きたのね。おはよう、レオくん」
ルビアが俺の体の上に乗っていた。
正確には俺の息子がいる辺りに。
「あ、あぁ。おはよう、ルビア」
俺が挨拶するも、未だに俺の上から退かない。
「な、なぁ。退いてくれると嬉しいのだが……」
「なぜかしら?私はレオくんの顔を特等席で眺めているだけなのよ?」
「そ、そうか。そんなことしても良いことないと思うが、そろそろ起きたいんだ」
「あら、もう元気に起きてると思うのだけど?」
そう言いながら、ルビアはお尻を前後に動かす。
(ギグっ!バ、バレてる!ま、まぁ落ち着け。これは生理現象だ。け、決してルビアが俺の息子の上に乗っているから硬くなったわけじゃない!てか、動かないで!)
俺は心の中で言い訳をする。
「そ、そろそろ起きて、朝ご飯の準備をしないといけないから……」
俺はルビアが退いてくれるように再度、お願いする。
「仕方ないわね。私のお尻に硬いものが当たってきたから、そろそろ退いてあげるわ」
ルビアがようやく退いてくれる。
(やっと退いてくれたか……。俺の息子がさらに膨張するところだったよ。さて、今度はリリィたちだな)
今も、俺の腕に抱きついてスヤスヤと眠っているリリィとミュアを見る。
「おーい、リリィ、それにミュアも朝だぞ?」
俺が2人に向けて声をかけると…
「う〜、もう少しだけ……」
「ふぁ〜、おはようございます。ご主人」
一向に起きる気配のないリリィと、目を擦りながら俺に挨拶をするミュア。
「おはよう、ミュア。さっそくなんだが、リリィが起きなくて」
「あ、お姉ちゃんは朝弱いんです。いつものことなので、その内起きるかとは思いますが、ご主人を困らせるのはダメですね。なので、ウチに任せてください!」
未だに、俺の腕に抱きついて、気持ちよさそうに寝ているリリィの下へ、ミュアが移動する。
「ご主人、お姉ちゃんは猫耳と尻尾が弱点なんです。だからこうやって……」
ミュアはリリィの猫耳を「ふ〜」と息を吹きかけつつ、尻尾を優しく撫でる。
すると…
「ふにゃぁー!」
リリィが飛び跳ねるように起き上がる。
「も、もう!な、何してるの!?」
真っ赤な顔をしてミュアに抗議する。
「いやいや、お姉ちゃんが全然起きないから、ウチが起こしてあげたんだよ。お姉ちゃんが起きなくてご主人が困ってたし」
その言葉を聞いて、どうやら自分が俺と一緒に寝ていたことを思い出す。
「ご、ご主人様!お、おはようございます!お、お見苦しいところをお見せしていまい、申し訳ありません」
「いやいや!リリィのかわいい一面が見れて良かったよ。まさか、猫耳と尻尾が弱いと思わなかったから」
「そ、そのことは忘れてください!」
俺の言葉に対して、顔を真っ赤にしてお願いしてくる。
(な、なんか意地悪したくなるな)
あまりの可愛さに俺は悪戯心が芽生えてしまい…
「さぁ、それはどうだろうな」
「うー!ご、ご主人様が忘れられないと仰るなら、この原因を作ったミュアにも、恥ずかしい思いを共有してもらいます!」
「えっ!ウチも!?」
ミュアが驚いてる中、リリィがミュアに向かって飛びかかる。
そして、ミュアの猫耳と尻尾をナデナデし始める。
すると…
「んっ、あんっ……んんんっ!やっ、やめて…」
色っぽい声を上げるミュア。
「ご主人様。ミュアも猫耳と尻尾が弱いのです。是非、覚えておいてください」
「ご、ご主人……わ、忘れて……忘れてください」
涙目でお願いされる。
「あ、あぁ。2人の弱点は忘れる」
俺は2人にそう言うが……
(ヤバいな、絶対忘れられん)
俺はそんなことを思う。
すると、その様子を見ていたルビアが…
「あら、2人とも猫耳と尻尾が弱いのね」
なぜか2人が仲睦まじくしているところに乱入して……
「あんっ…そ、そこは……んっ」
「ダ、ダメ…そこ触るの……あんっ」
リリィとミュアの猫耳と尻尾を触り始める。
「そうよ。もっとエッチな声を出して、レオくんを興奮させましょ?」
そんなことを言いながら、楽しそうにリリィたちの猫耳や尻尾を弄るルビア。
(もう、部屋から出ていいよな?)
俺は3人のイチャイチャを見ないように、部屋から出た。
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