過去に向き合って、未来に向けて進む物語です。

このお話は高校時代にヨミカキという小説投稿サイト(なんかどこかでみたような気がしますね)にて知り合って、一緒に切磋琢磨した仲間同士が、再び出会って一冊の本を作りあげるまでの物語です。

その本のテーマは「青春やりなおし」。

そしてその本のテーマと重なるように、主人公がもういちど青春を取り戻すお話です。

もともとは高校生らしい瑞々しさから、少しだけ大人になって大学生になった彼らが、でもまだ「青春」を残してもういちど想いを重ねていく。

そんな物語は少しだけ苦さも含みながらも、温かい物語でした。

物語の仲では主人公はあるきっかけにより物語を書けなくなってしまい、そしてその頃の仲間と再び集まる事になってまたもういちど物語を描く。

そんな展開がありますが、個人的に私自身もそんな体験をしたこともあり、思わず重ね合わせてしまうところもありました。

読んでいてこれからの未来を感じさせました。

とても素敵な物語です。

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