人間とは、人の心とは、優しさとは何かを語りかけてくる作品

この作品は「殺人鬼のクローンとして生を受けた人間の物語」です。

彼は殺人鬼のクローンである事を知られていて、周りからいろいろと言われ続けて、それでも殺人鬼のクローンではなく一人の人間であろうとして生きていこうとがんばっている。

だけどそこに――

といった形から話は進んでいきます。

殺人鬼のクローンだとして、彼はその罪をも背負うべきなのか。
周りがいろいろと言い放つのは許されるのか。

人の優しさは、形を変えてしまえば刃にもなってしまう。

そんなするどい視点からの物語は、息をつかせずに心をわしづかみにしていきます。

このお話は、Webでは受けないかもしれません。
でも、沢山の人に読んでもらいたいと思います。

人の心をえぐるような物語は、私の心もずっと強くつかんで離してくれませんでした。

おすすめです。