小学生のときに偶然出会った、耕平と二つ年上の茜の物語。
第一章は小学生、第二章は高校生、第三章は大学生と、少しずつ大人になっていく彼らを、つい「親戚のおばちゃん(おじちゃん)目線」で見守ることでしょう。
子ども時代のエピソードはどれもハラハラするものですが、二人のあいだには確かな絆が結ばれていきます。
出会いと別れを繰り返すたびに、変わっていくふたり。
住む世界が違うと言いながらも、離れては近づく茜に耕平は振り回されっぱなしで、読者にも茜の本心がなかなか見えてきません。
二人の痛々しいほどの想いを、作者が高い筆力で丁寧に描いていきます。
はたして初恋の行方はどうなるのか。
ただいま最終章に入ったところ。気になる方はぜひ読んでみてください!