一話一話に、儚くも尊い青春が込められている

高校生の頃、小説を書いていた主人公が挫折し、それから時を経て、もう一度あの頃の仲間たちと、小説を書いていくというお話です。
もう至る所に青春が散りばめられています。眩し過ぎて、時々読んでて苦しくなる時があるほど……。

そして主人公たちが小説を書くというお話なので、同じ書き手の方たちにはよりリアルに、より一層キャラクターたちに同調できることと思います。

時に共感し、時に耳が痛くなるような、書くことへの想いや苦悩や考えが溢れています。
小説を書かないって方も、なるほど……と思われることが多々あると思います。
個人的には、書いたことがないという方にこそ読んでほしい。もしかしたら書きたくなるかもしれませんし(笑)

括って、全員に読んでもらいたい、おすすめの青春小説です。

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