当方Web小説書きゆえか、メタ語りがざくざく刺さりました。
その、ええと、はい。頑張って読んでもらえるように、やってゆきます…(瀕死
(閑話休題)
作者様による同人シミュレーションRPG小説版。
とはいえ雰囲気としては小説というより、テーブルトークRPGリプレイやゆっくり・ボイロ系ゲーム実況動画に近しいものを感じます。世界観と筋立てはあらすじどおりのハイファンタジー戦記なのですが、なんだか作中の登場人物から地の文の語り手に至るまで、第四の壁の先にいるこちらの存在を了解しているようなことを事あるごとに口にするから、でしょうか。
実際メタ語りが展開される場面も多く、私はといえばいろいろ心当たりというかザクザク刺さる者があって↑冒頭の有様です。
ドライブ感と癖が強く、「小説」の体裁というより上述のリプレイないしはシナリオ集を思わせる書きくちで、他の方も仰っていますが、たぶん好き嫌いは大きく分かれるかと思います。
感想を要約せよと言われたら「癖が強い」の一言になる、そんな体裁です。
ためしに読んでみて、いけると感じたら躊躇わずゆくが吉かと。
あ、でもご飯前には読まない方がいいかもです。
「グルメ旅行のつもりが~」と銘打っているからかちょいちょいご飯の描写が入り、これがなかなかおいしそうなのです。
これは「好き・嫌い」が大きく分かれる一作ですね。なんというか、「起承転結」とか「一人称・三人称」とか「気にする」人は、読まない方がいいです。ただ、「ドラマ」とか「アニメ」とかの台本を読むのが好きな人は、かなり好きな一作じゃないでしょうか?
ところどころの描写が難しい部分を「ナレーション」によって補完し、また、読者が「想像する」余地を残せるような仕掛けが、所々にちりばめられています。こういうのが好きな人にはたまらない一作になると思います!
「好き」「嫌い」は確かに大きく分かれますが、食べず嫌いをするのではなく、まず一話だけでも読んでみませんか?